昨夕は鷹巣で行なわれたDMセミナーに参加しました。「インクレチン関連薬~基礎から臨床へ~」と題して秋田大学医学部病態代謝栄養学講座助教授 月山先生の特別広義を拝聴してきました。基礎研究が御専門の先生らしく、インクレチン(GIP,GLP-1)の基礎データが主体であり、研究者の熱意が伝わってきました。その中でGIPとGLP-1生理的効果は血糖改善やグルカゴン抑制だけではなく、脳神経に対する食欲抑制効果や骨代謝に対する改善効果などいわゆる膵外作用について興味深いお話しでした。またGIPとGLP1の全身に分布する受容体検索ではほとんどover-lapせず、違っているとのことで意外性に感動しました。インクレチン製剤の内、インクレチンインハンサーのDPP4阻害薬であるシタグリプチンでは50mgで食後血糖の有意な低下と空腹時血糖軽度低下が期待されるが、その併用薬ではSU剤半量とBG薬あるいはTZD薬が選択されうる訳であるが、低血糖に注意が必要である。またその他の副作用では8例ほど急性膵炎の併発の報告があり、DPP4選択性の問題?かどうか検証する必要があるようであります。特に高齢者では低血糖の発症や中程度の腎機能障害ではDPP4阻害薬を半減する必要があるようであります。いずれにせよ、これからの新DM治療薬として大いに期待されるものと思われます。
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