今日夕方、鷹巣のホテルニュー松尾にて、上記セミナーが開催されます。
今回は講師として参加します。演題は”2型DMのアクトス症例におけるアデ
ィポネクチンの検討”でありますが、特にメタボDM症例で急性冠動脈疾患
リスクとの相関が注目されております。特に低アディポネクチン症例では注意
が必要となります。しかし、実際に低デイポネクチン血症でも動脈クリアランス
(baPWV)が正常範囲例やIGT症例でもかなり動脈クリアランスが進行してい
る例などかなりのばらつきがあるのも事実であり、最終的にはその受容体活性
の評価が重要となろうと思います。さらに、比較的軽症のDMやIGTでは重症の
DMよりも高インスリン血症になり易く(当院OGTにて約50%の存在を確認)、
低アディポネクチン合併ではこれらの悪性サイクルを形成するため、心血管イベ
ントハイリスク群に相当すると考えられます。このような症例でアクトスを積極的
に投与して、血中総アデイポネクチンを2~3倍増加維持し、心血管リスクの改善
を図るべきであると思います。【追伸】岩手医大の特別講師武部先生の御講演で
はDMと歯周病の濃厚な関連性とその病態論についての説明があり、非常に興
味深かったです。