一般臨床では頭痛の患者さんではまず高血圧・筋緊張性頭痛そして片頭痛
を考えますが、慢性の頭痛では心臓(弁膜症など)の遊離血栓や睡眠時無呼吸
症候群による低酸素血症でも認められ、増加傾向にあるらしいです。
TV番組の”恐ろしい家庭の医学”で放映されていました。専門医の解説・コメント
もあり、非常に勉強になります。特に難治性反復性で神経症状を伴う場合は血栓
性塞栓症を念頭に置くべきであります。全身のいたる所に血栓はできてもおかしく
ない訳ですが、凝固能などをモニターしながら、高い場合は抗凝固療法などの治療
を考慮すべきであります。ちなみに当院ではD-ダイマー(2次線溶)をサロゲートマ
ーカーにして易血栓性の凝固能を評価しております。高齢者では結構高い患者さん
が多い傾向があります。