先ほど東京から無事帰還しました。さて研究会では岡山大学の伊藤
教授の興味深いお話がありました。DM症例では食後脂質異常が高頻
度に認められ、特に高TGと高レムナント血症が重要であるとしている。
食後高脂質血症では血管内皮機能の障害(NO産生低下)が認められ、
食後高TGと呼応して遷延性に低下することを自験例から示されました。
これは非常に驚くべき新事実であり、心血管イベントとの強い相関が推定
される訳であります。したがって、DM症例では食後高血糖以上に食後
高脂血症が重要であるとしている。これを改善するにはスタチン系剤の
みならず、小腸トランスポーター阻害薬のゼチーアやフィブラート系剤の
投与が有効であるとしている。同時にSdLDLや酸化LDLを低下させる
効果が期待できるらしい。非常に勉強になりましました。
おそらく、アクトスも同様の効果が期待できるのでと思います。