ドクトール隆の日常日記(秋田県大館市 伊藤内科医院)

日常診療とプライベイトに思う・・・

第42回内科学の展望!

2013年12月02日 08時25分17秒 | 診療&トピツクス

 昨日、仙台での「内科科学の展望」に参加しました。大震災による

種々の疾患変動について各専門講師から20分前後のコンパクト

な講演があり、解りやすかったです。その中で印象に残って事項

紹介したいと思います。特に出血性潰瘍(約2倍増加)では胃潰瘍

・高齢者・女性・避難所生活者で高頻度に増加(ハイリスク)しており、

やはりストレス環境が大きく影響しているらしい。予防的PPI投与

有効としている。また感染症の増加が必須で、インフルエンザの施

設内発生や感染性胃腸炎(ノロ)の流行そして特殊感染では破傷風・

レジオネラ感染症に注意が必要である。特に破傷風では50才以上の

成人ではほとんど抗体がなく、ワクチンの積極的摂取が必要である。

またレジオネラ肺炎症例も散発しており、特に高齢者では肺炎球菌性

肺炎みならず、レジオの発生も念頭におくべきであるとしている。

福島原発の被ばく問題についても報告があったが、風評被害が大きく、

解りやすい地域生活者への啓蒙教育の重要性を強調していた。などなど。

非常にお勉強になりました!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする