昨日、仙台での「内科科学の展望」に参加しました。大震災による
種々の疾患変動について各専門講師から20分前後のコンパクト
な講演があり、解りやすかったです。その中で印象に残って事項を
紹介したいと思います。特に出血性潰瘍(約2倍増加)では胃潰瘍
・高齢者・女性・避難所生活者で高頻度に増加(ハイリスク)しており、
やはりストレス環境が大きく影響しているらしい。予防的PPI投与も
有効としている。また感染症の増加が必須で、インフルエンザの施
設内発生や感染性胃腸炎(ノロ)の流行そして特殊感染では破傷風・
レジオネラ感染症に注意が必要である。特に破傷風では50才以上の
成人ではほとんど抗体がなく、ワクチンの積極的摂取が必要である。
またレジオネラ肺炎症例も散発しており、特に高齢者では肺炎球菌性
肺炎みならず、レジオの発生も念頭におくべきであるとしている。
福島原発の被ばく問題についても報告があったが、風評被害が大きく、
解りやすい地域生活者への啓蒙教育の重要性を強調していた。などなど。
非常にお勉強になりました!