近日、新薬のタケキャブ(ポノプラザンフマル塩酸)が新規機序の
PPI製剤(P‐CAB)として発売される予定であります。従来のPPI
の欠点である酸分泌抑制効果の遅効や夜間の酸抑制効果の減弱
などを改善して、24時間安定した酸抑制効果を実現してくれそうで
あります。ですから、難治性の消化性潰瘍や治療抵抗性GERDの
患者さんではその臨床的効果が期待されます。またピロリ感染胃炎
の除菌効果についても、最近その除菌率(約70%前後)の低下が
問題になっておりますが、1~2次除菌レジメンのPPIをタケキャブ
に替えることでその除菌率(90%台)の再改善が期待されそうであ
ります。当院でも今後のピロリ除菌にはタケキャブ(20)を是非採用
してみたいと思っております!