高齢者ではAf(心房細動)の合併も多く、しかもフレイル状態の患者さんも
多い。このような症例では潜在的臓器障害(心不全・CKD・脳血管障害など)
が内在しており、DOAC投与の適応やその容量には細心の注意が必要である。
特にフレイル状態(自立と要介護の狭間)の高齢者では転倒リスクが高いため、
頭部打撲では脳出血の注意が重要となる。したがって、高齢者Af症例では脳塞
栓症予防と同時に出血リスクの繊細な評価が重要となります。実際には半量から
開始して、必要であれば増量あるいは4分の1量まで減量を考慮すべきであります。
この選択にはジレンマが対峙する訳ですが、我々臨床家は自らの決断を余儀な
くされるのであります。どこまで治療(やる)か老人医療・・です・。さて、今日の検査
は腹部エコー2件と心エコー2件であります。