ここ2週間程前から成人女性のマイコプラズマ肺炎症例を数例経験
しています。症状は頑固な空咳で通常の感冒として治療された場合は
その抗生剤(セフェム系)などに反応が悪く、長引いて発熱など合併症
を引き起します。放置する混合感染を併発して重度の急性肺炎になり
得ます。どういう訳か比較的若い女性が多いのであります。当院では
胸部レントゲンと迅速マイコプラズマ抗原キットで確認しております。
治療はマクロライド系あるいはニューキノロン系抗生剤が有効です。
当院では最新型ニューキノロンのグレーズビット(100mg)分2を採用
しており、その有効性を確認しております。頑固な空咳ではマイコプラズ
マ感染症を念頭に外来検査や有効な抗生剤選択が重要となります。
また家族に同患者さんがいる場合も注意が必要でありますよ!