SGLTとはsodium dependent glucose co-transuporterの略で、
SGLT1~2はNa+-K+ATPaseで形成された細胞内外のNa濃度勾配
を利用して尿中のグルコースを再吸収している(90%)が、近位尿細管で
発現しているSGLT2作用を阻害することでグルコースの再吸収を抑制して
血糖を低下させる効果が期待できる。これがSGLT2阻害薬である。
現在、日本でも臨床試験が進行中である。この薬剤の特徴はビグアナイド
剤などとの併用により、更なる血糖改善効果と体重減少効果が期待できる
らしい。この薬剤はDMの原因療法ではないので、インスリン抵抗改善薬や
DPP-4阻害薬との併用が有効と考えられる。近日発売の予定と聞いてい
るが、DM治療の新しい選択(併用)薬として期待される。