1日目の夜。娘と一緒に今夜の寝床となるテントに入った。
高級リゾート・ホテルにも匹敵するこの環境(笑)、気に入った。
「なかなか寝付けないネェ~」
なんて話していたが、それもそのはず。
さっきまでキャ~キャ~ワーワー言って騒いでいたのだから(笑)。
それでも数分して寝息が聞こえてきた……。
と思ったら、私自身もスヤスヤ~。
夜中に何度か起きて娘の汗を拭いた。
いつも寝相をきにするが、寝袋だからどんなにゴロゴロしても大丈夫!
なんて素敵なんだ! 自宅でも常用しようかと思ったくらいだ。
朝、6時前に目覚めた。
キャンプ場の朝は早い。でも、娘はまだ熟睡中。
彼女も多少冷えるのか、寝袋の中で丸くなっている。
外はひんやりとする空気がとても清々しい。
あぁ、下界に降りたくなーい。
暫らくして子供達が起床。
父達、母達、朝食の準備にとりかかる。
母チームはさすがに手際がいい♪
メニューはまたもやソーセージを焼いて、パンに挟む。
子供達の大好物だから、誰も文句は言わない(言わせない)。
そう言えば、キャンプ場に着いてから時計を見ない。
見なくてもいいのだ。携帯電話だって「圏外」表示。
オテントウサマを見ながら生活していたんだ、ビックリ。
腹が減ったら、何か食べる。暗くなったら、寝る。そんなリズムにあこがれる。
このまま定住。悪くないな(笑)。
午前中は、思い思いのアトラクション(?)へ。
ちびっ子たちは「魚のつかみ取り」池だ。
ちょっと大きな子たち(愛娘含む)は、ジュース&お菓子でおしゃべりタイム。
中学生のお兄ちゃんは、昨日の釣りのリベンジ。
みんな元気いっぱい。それにつられて大人たちがパワーをもらっている。
楽しい時間はいつも短い。
キャンプ場から退散する時間だ。
6家族集まったが、ここで一旦解散。
オツカレサマ~。みんな、また会おう!
その後、4家族は近くの日帰り温泉へ。
商売っ気がない、人も疎らな施設だ。
私は男湯。娘は女湯。
それだけでも何だか不思議な気分。
束の間の男だけタイム。
ただし、ちびっ子が非常に元気で面倒を見るのが大変だった(笑)。
まるで小猿だ、小猿。
貸切状態の湯船に飛び込んだり、もぐったりの荒くれ様。
やんちゃ坊主相手じゃ、ママも大変だろう(笑)。
自分の子供じゃないけど、面倒見るのは嫌じゃない。
ウマく説明できないが、親友の子といったところか。
最後まで残った4家族ともここでお別れ。
ありがとう、みんな。
元気に手を振って別れた。また会いましょう。
時間は午後3時。
車に乗って走り出した途端、娘は眠くなったようだ。
ま、まずい……。お土産、買うんだろ!もうちょっと待って!寝るな~!
15分後、道の駅に到着。
近所のお友達と我が家で待つおばあちゃんへのお土産を買った。
車に乗って、再度出発。
それとほぼ同時に、娘は爆睡モード。
何とか間に合った。オツカレサマだね。
ゆっくり眠るといい。
私は運転中、助手席で寝られても大丈夫な人だ。
信号待ちの一瞬、口をあけてグーグー寝ている助手席の娘を見るのも悪くない。
そんな顔をいつまで見せてくれるのだろう。
そう思うと、一瞬一瞬がとても大切に思えてくる。
寝始めてから一時間以上経った頃だろうか、ひとしきり眠った娘は起きた。
そして一言。
『お腹、減った~っ。ノド乾いた』
(>_<)
近くのコンビニでおにぎりとポテトチップス、ドリンクを購入。
ここは、松本市辺りらしい。まだ先は長いのか。
睡眠と食欲が満たされた娘は、往路同様の「マシンガン・トーク」をまたもや炸裂させた。
彼女のオトボケぶりとハイ・テンションに、終始眠くなることなく運転ができた。
午後7時半、自宅着。
キャンプ参加のみんなに「無事到着メール」をして、風呂に入る。
こうして楽しいキャンプ・オフは終了したのでした。
こうやってみんな頑張っているんだ。
同じ「死別」という境遇の仲間に会えるだけで、気持ちが穏やかになる。
私にとってみんなに会うことは、ある種のリハビリ。
大人たちはそんな感じじゃないかな。
子供達もきっと何か感じているのだろう。
娘には、「子供達は同じ境遇(死別)」と説明してある。
RちゃんやSちゃんとは数回会っているのだが、最初に話をした。
正直、そのことをどう思っているのかなんて怖くて聞く事ができない。
娘は娘なりに何かを感じてくれればそれでいい……。
みんなに直接会えたから、今の自分があると断言できる。
それくらい良い意味で影響された。
みんなの存在に助けられたのだ。
死別後「まだ3年?」、「もう3年?」……。
どちらにしても、もう暫らくは父娘のリハビリ期間は続く。