畚岳(もっこだけ)は、八幡平の頂上駐車場から藤七温泉の方向に少し下ってから右手に入る標高1578mの山。
昨日、源太森でツアーガイドの方から「畚岳も大丈夫だよ」って聞き、早速、歩いてみることに。
歩きはじめてすぐ、ホントの登山道がさっぱりわからなくなったけど、全く問題なし。
ひたすら頂上を見上げながら雪原を進めばいいので・・・。
普段は低木や笹で覆われている場所が、今の時期は雪原となって頂上まで続いています。
なので、テレマークスキーを履いた人たちが多く登っているようです。
そして、頂上への最後の登り。
写真で見ると、なんだか本格的な雪山のようで、いい感じ。
ちなみに、雪がない時期の頂上の斜面は、こんなふうです。
裏岩手連峰の春はもう少し先のよう。
ここから、遠くに見える岩手山までの裏岩手縦走、いつか実現してみたい。
歩きはじめてから、おおよそ1時間で頂上に到着。
山頂からは、岩手山はもちろんのこと秋田駒ヶ岳をはじめとした360度のパノラマです。
下りは、偶然にも夏場の登山道を発見・・・。
しかしながら、これが大誤算でした。
雪が融けていればドロドロ、雪があればズボっと腰まで埋まりで、素直に雪原の方をくだればよかったな・・・と。
八幡平の頂上駐車場から源太森まで、のんびりと歩いてみました。
アスピーテラインを車で走るだけでも十分に美しい景色を味わうことはできるのですが、長靴にはき替えて歩き出すと、全くの別世界に入った感じがします。
まず、見返り峠までいくと八幡沼、そして、その向こうの源太森がきれいに望めます。
ガマ沼の前の展望台から稜雲荘まで下って、ひとやすみ。
稜雲荘から源太森までは、夏場であれば、高山植物が咲く湿原帯の木道を進むのですが、今の時期、木道は雪のはるか下。
したがって、源太森に向かって、それぞれ好きな場所を勝手に進んでいきます。
ほどなく源太森に到着、ここからの八幡平の雪景色は格別です。
ここまで、ゆくりと片道1時間程度。
スノーシューのツアーの方々がたくさん来ていましたが、長靴で全く大丈夫です。
ただ、ところどころ、特に、間違えて木の根元のそばを歩くと、ズボッと腰まで埋もれてしまうので、注意、注意!
源太森から望む茶臼岳の方向も抜群の見晴らしでした。
今日、八幡平市の一本桜の場所を教えていただきました。
小岩井農場の一本桜と岩手山を挟んでちょうど反対側の位置になると思います。
写真で見ると、一瞬、小岩井の一本桜と見間違いそうですが、岩手山の形が全く異なります。
場所は、焼走り溶岩流から西根町の方に下り、パノラマラインへの交差点を直進して通り過ぎ、上坊牧野の方向に左折してまっすぐです。
ここの桜は、まだまだ、つぼみも小さく、すぐには咲きそうにありませんでした。
三陸鉄道の久慈駅で、わんこ兄弟が描かれた車両に遭遇。
”わんこ”といっても犬じゃなくって、わんこそばをもじった”そばっち”が長男の五兄弟のキャラクター。
http://www.iwatetabi.jp/cp/page/charactor.html
ところで、この緑色の車両は、さんりくトレイン北山崎号が正式な名称で、三鉄じゃなくJRの車両のようです。
http://www.jr-morioka.com/train/joyful/kitayamazaki.html
このあと、チデジカが描かれた三鉄の車両も入ってきて、賑やかでした。
浄土ヶ浜にも宮沢賢治の詩が刻まれていました。
うるはしの
海のビロード昆布らは
寂光のはまに敷かれひかりぬ
解説によれば、宮沢賢治は、1917年に三陸方面を視察し、釜石、大槌、宮古を訪れているとのこと。
ふっと、どのような交通手段で花巻からやって来たのかが気になりました。
もしかすると、当時、花巻から釜石までは鉄道が通っていたかもしれませんが、山田線はできていないはずです。
なので、きっと帰路も、宮古から釜石経由で花巻に戻ったのかななどと、真面目に考えつつ、それは、どうでもいいことだと・・・。