Dr. Jason's blog

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卒業論文,修士論文を書き始める前に読む本 2009 (2)

2009-07-20 | Education
 前の記事のつづき.


3.英語による理系学術論文の書き方の参考書.比較的新しいもの.社会科学系にも参考になる.

日本人研究者が間違えやすい英語科学論文の正しい書き方―アクセプトされるための論文の執筆から投稿・採択までの大切な実践ポイント

Ann M. Korner,瀬野 悍二

羊土社

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完璧!と言われる科学論文の書き方 筋道の通ったよみやすい文章作成のコツ

John Kirkman

丸善

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4. 英国,米国での大学院や博士課程についての参考書.研究の進め方,論文のまとめ方等については,留学していない日本の大学院生にも参考になる.

博士号への道―海外で学位をとるために

榊原 正幸

同文舘出版

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アメリカ大学院留学―学位取得への必携ガイダンス

ロバート・L. ピーターズ

アルク

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5. 米国の,コンサルタントや弁護士などの間で「定番」となっている参考書.

<考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

バーバラ ミント,グロービスマネジメントインスティテュート

ダイヤモンド社

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卒業論文,修士論文を書き始める前に読む本 2009 (1)

2009-07-20 | Education
 例年,この時期には,論文の書き方,まとめ方に関する参考書を紹介している.
 色々と異論はあるかもしれないが,個人的な好みと経験との合致の視点から,今年も「オススメ」のものを推薦する.


1.論文の考え方,まとめ方,書き方等の「定番」.コンパクトなもの.
最初の3冊は特にオススメのもの.
この6冊はどれも少しづつ視点が違うので,できれば,6冊とも目を通すことを勧める.

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

木下 是雄

中央公論新社

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考える技術・書く技術 (講談社現代新書 327)

板坂 元

講談社

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入門・論文の書き方 (PHP新書 (074))

鷲田 小彌太

PHP研究所

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大学生の論文執筆法 (ちくま新書)

石原 千秋

筑摩書房

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勝つための論文の書き方 (文春新書)

鹿島 茂

文藝春秋

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論文のレトリック―わかりやすいまとめ方 (講談社学術文庫 (604))

沢田 昭夫

講談社

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2.社会科学系の研究のまとめ方,論文の書き方の「定番」.理工系でも参考になる.
大学院への進学を希望する卒論生,修士の学生は,以下の3冊とも手元におくことを強く勧める.

創造的論文の書き方

伊丹 敬之

有斐閣

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社会科学系大学院生のための研究の進め方―修士・博士論文を書くまえに

ダン レメニイ

同文舘出版

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評価される博士・修士卒業論文の書き方・考え方
>新堀 聡

同文舘出版

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 続きは,こちらに.
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講義 流体力学 2009 試験準備とまとめ

2009-07-20 | Mech Eng
 某大学での「流体力学」の2009年度の試験準備と講義のまとめについて:

1. これまでのレポート
 これまで,2つのレポートを課した.
 まだ,未提出の者は,試験当日,試験答案と一緒に提出することを認める.


2. 試験を補うレポート
 期末試験の得点に自信のないものは,以下の課題図書の一つを選んで,購入精読し,レポートを期末試験と同時に提出すること.

 課題図書
 1) 紙ヒコーキで知る飛行機の原理 小林昭夫 ブルーバックス/講談社
 2) 謎解き・海洋と大気の物理 保坂直紀 ブルーバックス/講談社
 3) 未来をよそくする技術 佐藤哲也 ソフトバンク新書

 レポートの形式,目次案は以下のとおり

 表紙
  学籍番号 学年 学科 氏名 提出年月日
  レポートの題目
 本文
  まえがき
  本書の概要
  本書の中で述べられている原理や技術で身の回りにあるもの
  特に印象に残ったこと
  その他
  あとがき

 表紙を除いて,A4横書きで,2ページ以上.

 ※期末試験に自信のあるものは,本レポートの提出の必要はない.


3. 試験の準備

 日常生活,身の回りの事物,大学での講義や演習でとりあげたトピック,参考書などで知ったことの中から,特に興味を持った「流体力学的現象」を1つとりあげ,現象の概要,興味を持った点,工学的視点からの考察して,ノートにまとめてみよう.300-600文字ぐらいにまとめること.
 上記は,概ね最初の「レポート」の内容に準ずるものです.
 これを試験前にやっておくと,良いことがあります.


4. 試験の概要
 用語,概念の説明 5問
 計算問題 4問
 その他の問題 1問
 7/23 6時限 A-0865 教室 18:00 - 19:20
 ※教室がいつもの講義とは違いますので注意してください.

 ※持ち込み使用可:教科書,参考書,配布資料,自分の手書きノート,鈴木のblog/自分で調査したInternet上の情報を印刷したもの.関数計算機,電卓.
 持ち込み使用不可: 配布資料以外の教科書/参考書等のコピー,他人のノートのコピー. 携帯電話,スマートフォン等.


5. 「流体力学」の講義のまとめ
 流体力学とは何か?
  古典力学の一つの分野です.
  機械工学,土木工学,化学工学などの基礎の一つとして非常に重要.
  様々な分野で応用されている.
  様々な流体力学的現象について考える癖をつけよう.

 流体の物性と静止流体力学
  教科書の 1章,2章は,基本中の基本である.必ず読み直すこと.
  目次の見出しになっている用語,本文中に太字で出てく基本的な用語は,言葉の意味と英語の綴りをマスターすること.

 用語や概念
  以下の用語や概念を,手書きで説明できるようにすること.
  速度/加速度,密度/比重,圧力, 静圧/動圧, 全圧力,全圧,
  応力, 定常流/非定常流/一様流,流速/流量/質量流,
  流線/流管, 流跡線/流脈線, 検査領域/検査体積,
  層流/乱流,アルキメデスの原理,連続の式,オイラーの式,
  トリチェリーの定理,レイノルズ数/臨界レイノルズ数,
  ベルヌーイの定理,プラントルの壁法則,ダルシー・ワイズバッハの式,
  ナビエ・ストークス方程式,粘性/粘性係数/動粘性係数, 摩擦損失/圧力損失,
  粘性底層(層流底層)/バッファ域(遷移域)/乱流域
  ポアズイユ流れ/クエット流れ,カルマン渦/ストローハル数,
  揚力/抗力/横力, 抗力係数
  流体のシミュレーション,差分法,有限要素法,境界要素法,粒子法

 様々な「量」の計算
  以下のような問題についての計算手順を身につけること.
   体積と,密度,深さ,底面積,圧力の関係
   浮力,体積,比重の関係
   高さ,深さ,圧力,流速の関係
   流速,断面積,流量,密度,質量流量の関係
   管路流れでの管径,長さ,流速,粘性,圧力損失の関係

 流体の基礎方程式の復習
  圧力と高さ/深さ
  浮力
  連続の式
  流体の加速度
  オイラーの式
  ベルヌーイの定理とその応用
  運動量の式

 流体のシミュレーション
  シミュレーションとは何か
  様々なシミュレーション
  コンピュータによるシミュレーションの手順
  様々な流体シミュレーション
  差分法の基礎
  色々な計算手法



 
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