本書は,最近入手した,脳脊髄関連部分の解剖学の専門書である.
米国の医学部で,脳神経外科の臨床のための教科書として使われているもの.950ページの大冊.
とにかく,カラフルな図がすばらしい.ある角度,あるビューの図がみたいと思うものは,殆どふくまれている.イラストだけでなく,MRI画像等も抱負.また,解剖学的な解説だけでなく,臨床的に重要な100以上の症例についての解説がある.英語も,解剖学独特のラテン語系の専門用語以外は比較的よみやすいので,脳神経の専門でない医師の方だけでなく,医学専攻ではないが脳神経について専門的な興味のある人でも,少し辞書などでしらべながら,医学辞典的に活用できる.
「脳脊髄液の循環」についての図や解説も,非常にわかりやすい.
筆者のHal Blumenfeld 博士は,米国イエール大学医学部神経科の神経および神経生物学研究部長で,助教授(MD, PhD, Director of Medical Studies, Assistant Professor, Neurology and Neurobiology, Department of Neurology, Yale University School of Medicine).
脳神経の解剖学的な詳細に興味のある方,「脳脊髄液の循環」について解剖学的な知識を確認したい方に,おすすめできる一冊.
それにしても,米国の先生は厚い教科書かきますねぇ.これだけの内容で950ページを一人でまとめるというのはすごい.
目次
Preface
Acknowledgments
How to Use This Book
1. Introduction to Clinical Case Presentations
2. Neuroanatomy Overview & Basic Definitions
3. The Neurologic Exam as a Lesson in Neuroanatomy
4. Introduction to Clinical Neuroradiology
5. Brain and Environs: Cranium, Ventricles, & Meninges
6. Corticospinal Tract & Other Motor Pathways
7. Somatosensory Pathways
8. Spinal Nerve Roots
9. Major Plexuses & Peripheral Nerves
10. Cerebral Hemispheres & Vascular Supply
11. Visual System
12. Brainstem I: Surface Anatomy and Cranial Nerves
13. Brainstem II: Eye Movements & Pupillary Control
14. Brainstem III: Nuclei, Pathways & Vascular Supply
15. Cerebellum
16. Basal Ganglia
17. Pituitary & Hypothalamus
18. Limbic System: Homeostasis, Olfaction, Memory, & Emotion
19. Higher-Order Cerebral Function
Epilogue: A Simple Working Model of the Mind Index to Cases Subject Index
米国の医学部で,脳神経外科の臨床のための教科書として使われているもの.950ページの大冊.
とにかく,カラフルな図がすばらしい.ある角度,あるビューの図がみたいと思うものは,殆どふくまれている.イラストだけでなく,MRI画像等も抱負.また,解剖学的な解説だけでなく,臨床的に重要な100以上の症例についての解説がある.英語も,解剖学独特のラテン語系の専門用語以外は比較的よみやすいので,脳神経の専門でない医師の方だけでなく,医学専攻ではないが脳神経について専門的な興味のある人でも,少し辞書などでしらべながら,医学辞典的に活用できる.
「脳脊髄液の循環」についての図や解説も,非常にわかりやすい.
筆者のHal Blumenfeld 博士は,米国イエール大学医学部神経科の神経および神経生物学研究部長で,助教授(MD, PhD, Director of Medical Studies, Assistant Professor, Neurology and Neurobiology, Department of Neurology, Yale University School of Medicine).
脳神経の解剖学的な詳細に興味のある方,「脳脊髄液の循環」について解剖学的な知識を確認したい方に,おすすめできる一冊.
それにしても,米国の先生は厚い教科書かきますねぇ.これだけの内容で950ページを一人でまとめるというのはすごい.
目次
Preface
Acknowledgments
How to Use This Book
1. Introduction to Clinical Case Presentations
2. Neuroanatomy Overview & Basic Definitions
3. The Neurologic Exam as a Lesson in Neuroanatomy
4. Introduction to Clinical Neuroradiology
5. Brain and Environs: Cranium, Ventricles, & Meninges
6. Corticospinal Tract & Other Motor Pathways
7. Somatosensory Pathways
8. Spinal Nerve Roots
9. Major Plexuses & Peripheral Nerves
10. Cerebral Hemispheres & Vascular Supply
11. Visual System
12. Brainstem I: Surface Anatomy and Cranial Nerves
13. Brainstem II: Eye Movements & Pupillary Control
14. Brainstem III: Nuclei, Pathways & Vascular Supply
15. Cerebellum
16. Basal Ganglia
17. Pituitary & Hypothalamus
18. Limbic System: Homeostasis, Olfaction, Memory, & Emotion
19. Higher-Order Cerebral Function
Epilogue: A Simple Working Model of the Mind Index to Cases Subject Index
Neuroanatomy Through Clinical Cases Sinauer Associates Inc |
この本には、髄液漏れについてのコメントありましたか?髄液を考える場合、腰椎まで見なければいけないのですが、この本ではどこまで扱っていますか?
内容とお値段によっては、私も買おうかなあ。
本書は,Amazon.co.jp で購入しました.
日本側で在庫しているので,翌日配達です.:-)
表紙の画像をクリックしていただければ,該当のページに飛びます.
カラーの951ページで,8500円以下でしたので,お買い得だと思います.
私も,まだ,興味のあるところを拾い読みしただけですが,脳脊髄液の生成,循環,吸収については図,解説ともに詳しく出ています.
また,臨床的な話としては,ちらっとみた範囲では,腰椎穿刺による脳脊髄液圧の減少とそれによる,頭痛の話はでています.また,頭蓋内圧の亢進を発生させるさまざまな問題,例えば,脳ヘルニア,水頭症,脳腫瘍等,致命的でポピュラーなものについて詳しくでています.
外傷性の脳脊髄液の漏洩については,いまのところ,直接的な記述はみていません.
来週カナダなので、あっちでそれより安くなければ、日本のアマゾンで買います。。。