大岡優美さんが描くｅｍｐｔｙ

タイトルは「ｅｍｐｔｙ」。
画家が曰く、空っぽで何もない。
描く時は、その時の気持ちで描くので、統一されたテーマがない。

大岡優美さんの個展「ｅｍｐｔｙ」の壁面を飾る日本画に描かれているもの。
平滑面に描き出された模様。石の様な硬質のもの、タイルのように親しみのあるもの。
画料をキャンバスに落とし込んで、あちこちと傾け、重量によって描き出される模様に重ねあわされたもう一つの自立した模様が織りなす質感。

コントロールする楽しみと、自由気ままに振舞われる安堵感とが交差するのでしょうか。
画家は気に入った絵だといいます。

女性のポートレート、男性のポートレート、そして花たちと、多様な画材から刺激された彼女の感性が、しっくりと、しっとりと彼女の世界を正面から表しだしています。

大岡優美個展 -ｅｍｐｔｙ- は、２８日（日）まで、桑名市東方のGallery Misono で開催されています。

写真は、会場のGallery Misono 入口。