考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『忖度4(関与を全面的に否定)』答えと考え方

2017-07-06 19:33:21 | 英作 解答

 『忖度(そんたく)』

4. 首相は、自身並びに首相夫人の関与を全面的に否定している。

⇒ 英語学習や英会話のスピーキング能力を向上させるためには『主体性』ということが大事である。主体性を保持する。大抵の人は日本語を見たときに、とりわけ難しい日本語を見たときに、『主体性』を失ってしまう。主体性を維持するとは、言い換えれば、主導権を握ることである。交渉であれ、人生の色々な場面で『主体性』や『主導権』を保つことは大切である。語学といえば、何か単語を覚えたらいいだけ、と思う人も多いが、そうではない。考え方や人生観が大きく語学力を左右する。

語学と主体性。

日本語を見すぎて、日本語にとらわれ、日本語に振り回される人は、自分の主体性を維持できず、その英語も乱れ、自然な英語に訳せずに終わる。自らの主体性を保つ人は、日本語を見ても、表面的な日本語に飲み込まれることなく、その日本語の表面的な形の奥底に流れる本質的意味を洞察する。日本語にとらわれる人は、目に頼り過ぎる。見た目にとらわれるということは、自分の判断力を信頼しないということ。見た目にとらわれるということは、自分で判断するリスクを避けるということ。自分で判断するのが嫌だから他人(日本語、辞書、機械翻訳)に頼ってしまう。それではいつまでたっても自分で自分の英語で自分を表現することなどできない。

主体性とは、他人に過剰に頼ることなく、自分で考えて判断することである。主体性の問題がクリアーになれば、英語の上達は早くなるだろう。洋書の読書であれ、英語のアウトプットであれ。

さて英作に入る。

『首相は、自身並びに首相夫人の関与を全面的に否定している。』

関与とは何か。関わり。よくわからない。こういう場合、どういった場面での発言かを想像する。

関与するということは、具体的には、その学園を何らかの形で支援するということだろう。支援するということは『助ける』ということなので、

・Prime Minster and his wife said they didn't do anything to help him (Mr. Kagoike) or the school. 

 

『忖度』の英作を全部やってきた生徒さんは、ここでknow を使っていた。

関与を否定するとは、その一件に対して関知していないこと。即ち『知らない』ということ。

・Prime Minister and his wife said they knew nothing about it. 

関与する(しない)という日本語が、『知っている』に置き換えられるというのは、かなり頭の柔軟性が必要であり、英文作成能力としては相当なものである。主体性がなければ、know は思いつかない。自分の頭で考える。それによってはじめてその日本語、言いたいことの本当の意味がわかる。意味が分かるから、表面的な訳などではなく、問われている事柄の本質を理解する。理解するとは、自分の言葉で言えることである。だから考えたら、その英語はシンプルかつ自然なものとなる。

関与とは他にも、例えばイディオムを使えば have something to do with (~と関係している) を用いると

・They have nothing to do with the school. (関与せず)

・They said they didn't have anything to do with the school. 

などと言える。relations, connection, related to 等も使えるだろう。

関与する、というと難しい単語で involve もある。

・They are not involved in this case. (この件に関わっていない)ちょっと仰々しい。まあ事柄自体仰々しいが。know の気軽さ、明瞭さにはかなわない。

 

以上。

 

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