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情報化と建築

2011年03月22日 11時28分49秒 | 建築デザイナー
情報化が進むということはどういうことでしょうか?
人は誰もが真実を知りたがるものです。
しかし、真実を知った頃にはその真実がまかり通らない今の現実を知るのです。
そこで、自身で真実の通り実行するより、真実を有能な人物に任せてついていこうとなるわけです。
つまり、情報化と有能な人物とはアンバランスな関係にあるように思います。

生活の基本原則「衣・食・住」の中で情報化に最も関わりの深いものはどれでしょう?
私は「住」、つまり建築だと思います。
なぜならば、情報化とは個々の人間の真実への暮らしを追求させるものだからです。
「衣・食・住」の中で「住」が最も個々の人間のプライベート性を求める生活習性だと思いますし、独立心を喚起させるものです。
情報のない状況での生活は一つの地域に有能な人材を中心に集落を築き、共同な助け合いによる集団的生活習慣が根付いています。
情報化がもたらすものは、個性に応じた個々の生活への欲求であり、集落を離れ新天地への人々の移動の始まりです。
つまり、新たな開拓地の整備・開発が盛んになっていくことによる、情報化=都市化となるのです。

都市化は即ち、定まった有能な人物を必要とせず、自らのことは自らに役立つ情報を取り入れて、情報を自らの生活の糧として暮らすことです。
有能な人物から離別する、それが建築なのであり、情報化がもたらすものです。

今、国の政治がままならぬと批判する人は大勢います。
しかし、情報化と政治家とはいつもアンバランスの状態にあるのです。
ある意味では情報化が進むということは大物の政治家の存在は必要ないという根本的な判断にもなるのです。
政治家にとって情報化というものは最も大敵なのでしょう。
情報化の時代には情報基地を役わる役所のほうが政治家よりももてはやされて当然のことです。

建築はもはや、政治家を頼る産業から官庁を中心とする産業へと大きくその根源である振り出しに戻らなければならないのです。
情報化に建築が遅れている昨今の現実は、建築が情報に追いつくことが本当の情報化社会の到来であり、個性化の時代の始まりなのです。