分別功徳品には、四四天下・三四天下・二四天下・一四天下というものが書かれています。
そもそも四天下とはと、調べてみますと、四州と同意味なのだそうです。
そして、四州とは須弥山の四つの方角に各々あるといわれる大陸のことで、東勝身洲(とうしょうしんしゅう)・南瞻部洲(なんせんぶしゅう)・西牛貨洲(さいごけしゅう)・北倶盧洲(ほっくるしゅう)のことらしいです。
須弥山には最大の大王が住んでいて、そこから四方を見下ろすように天下としての四つの大陸が浮かんでいるということでしょう。
そこで、四四天下・三四天下・二四天下・一四天下とは何かを推理しますと、分別功徳品には、
四四天下微塵數の菩薩摩訶薩あつて、四生に當に阿耨多羅三藐三菩提を得べし。
復三四天下微塵數の菩薩摩訶薩あつて、三生に當に阿耨多羅三藐三菩提を得べし。
復二四天下微塵數の菩薩摩訶薩あつて、二生に當に阿耨多羅三藐三菩提を得べし。
復一四天下微塵數の菩薩摩訶薩あつて、一生に當に阿耨多羅三藐三菩提を得べし。
とありますね。
これは、
四四天下の菩薩は、四生涯に阿耨多羅三藐三菩提を得。
三四天下の菩薩は、三生涯に阿耨多羅三藐三菩提を得。
二四天下の菩薩は、二生涯に阿耨多羅三藐三菩提を得。
一四天下の菩薩は、一生涯に阿耨多羅三藐三菩提を得。
ということになるらしく、問題は四四天下・三四天下・二四天下・一四天下とは何かということになると思いますが、これは恐らく四四天下とは東勝身洲・南瞻部洲・西牛貨洲・北倶盧洲の四つの州全部のことを言うのだと思います。
そして、最後の一四天下とは南瞻部洲のことであると考えられるのです。
南瞻部洲とは、南側にある瞻部洲ということですが、その瞻部洲とは実は我々人間が今住んでいる所なのであって、末法の時代に大波乱を起こすであろうの閻浮提という国のことらしいです。
どうでしょうか?
この最後の一四天下である南瞻部洲に住む菩薩は一生涯の内に阿耨多羅三藐三菩提を得ることができるのです!
つまり、元々は四天下の各々に菩薩は暮らしており、一四天下の南瞻部洲以外の州に暮らしていた菩薩は最初の州で生涯過ごしても阿耨多羅三藐三菩提を得れず、次の生涯に残り三州の内一つに暮らしたとしてまた阿耨多羅三藐三菩提を得れなければ、そこは南瞻部洲ではなかったということになりますね。
そのようにまた次の生涯で後残るは二つの州の内、また南瞻部洲ではない州に暮らしたらまた阿耨多羅三藐三菩提を得ることは出来ず、今度次は南瞻部洲しかないわけで、四州を転々として最後が南瞻部洲だったというケースであり、そこで必ず阿耨多羅三藐三菩提を得れるということになりますね。
ですから最初から南瞻部洲に暮らしていれば一番得ですが、それ以外の州に暮らした菩薩はいずれ皆、阿耨多羅三藐三菩提を得るために南瞻部洲へ集まってくるのです。
そのようにいち早く一番有利な所へ暮らしの場を求めることを知ることが大事だということでしょうね。
そして閻浮提、つまり南瞻部洲はなぜ時代が遅くなると大波乱を起こすかといえば、当然今まで南瞻部洲以外で暮らしていた他方の菩薩たちが一斉に押しかけて集まりだすからです。
南瞻部洲、つまり南無妙法蓮華経の「南無」とは尊厳の意を表わす言葉だそうですが、種があるままに同時に花が咲くという蓮華の花の素早さを思わせる素晴らしさを誰もがいち早く求めよという教えになっているようであり、用心以上に早いことに越したことは無い、そういう真実の教えを尊ばなければなりません^~^
第1-17日号 Vol.45 長遠な寿命を知るることの大功徳 【分別功徳品第十七】 (一行~十四行)
そもそも四天下とはと、調べてみますと、四州と同意味なのだそうです。
そして、四州とは須弥山の四つの方角に各々あるといわれる大陸のことで、東勝身洲(とうしょうしんしゅう)・南瞻部洲(なんせんぶしゅう)・西牛貨洲(さいごけしゅう)・北倶盧洲(ほっくるしゅう)のことらしいです。
須弥山には最大の大王が住んでいて、そこから四方を見下ろすように天下としての四つの大陸が浮かんでいるということでしょう。
そこで、四四天下・三四天下・二四天下・一四天下とは何かを推理しますと、分別功徳品には、
四四天下微塵數の菩薩摩訶薩あつて、四生に當に阿耨多羅三藐三菩提を得べし。
復三四天下微塵數の菩薩摩訶薩あつて、三生に當に阿耨多羅三藐三菩提を得べし。
復二四天下微塵數の菩薩摩訶薩あつて、二生に當に阿耨多羅三藐三菩提を得べし。
復一四天下微塵數の菩薩摩訶薩あつて、一生に當に阿耨多羅三藐三菩提を得べし。
とありますね。
これは、
四四天下の菩薩は、四生涯に阿耨多羅三藐三菩提を得。
三四天下の菩薩は、三生涯に阿耨多羅三藐三菩提を得。
二四天下の菩薩は、二生涯に阿耨多羅三藐三菩提を得。
一四天下の菩薩は、一生涯に阿耨多羅三藐三菩提を得。
ということになるらしく、問題は四四天下・三四天下・二四天下・一四天下とは何かということになると思いますが、これは恐らく四四天下とは東勝身洲・南瞻部洲・西牛貨洲・北倶盧洲の四つの州全部のことを言うのだと思います。
そして、最後の一四天下とは南瞻部洲のことであると考えられるのです。
南瞻部洲とは、南側にある瞻部洲ということですが、その瞻部洲とは実は我々人間が今住んでいる所なのであって、末法の時代に大波乱を起こすであろうの閻浮提という国のことらしいです。
どうでしょうか?
この最後の一四天下である南瞻部洲に住む菩薩は一生涯の内に阿耨多羅三藐三菩提を得ることができるのです!
つまり、元々は四天下の各々に菩薩は暮らしており、一四天下の南瞻部洲以外の州に暮らしていた菩薩は最初の州で生涯過ごしても阿耨多羅三藐三菩提を得れず、次の生涯に残り三州の内一つに暮らしたとしてまた阿耨多羅三藐三菩提を得れなければ、そこは南瞻部洲ではなかったということになりますね。
そのようにまた次の生涯で後残るは二つの州の内、また南瞻部洲ではない州に暮らしたらまた阿耨多羅三藐三菩提を得ることは出来ず、今度次は南瞻部洲しかないわけで、四州を転々として最後が南瞻部洲だったというケースであり、そこで必ず阿耨多羅三藐三菩提を得れるということになりますね。
ですから最初から南瞻部洲に暮らしていれば一番得ですが、それ以外の州に暮らした菩薩はいずれ皆、阿耨多羅三藐三菩提を得るために南瞻部洲へ集まってくるのです。
そのようにいち早く一番有利な所へ暮らしの場を求めることを知ることが大事だということでしょうね。
そして閻浮提、つまり南瞻部洲はなぜ時代が遅くなると大波乱を起こすかといえば、当然今まで南瞻部洲以外で暮らしていた他方の菩薩たちが一斉に押しかけて集まりだすからです。
南瞻部洲、つまり南無妙法蓮華経の「南無」とは尊厳の意を表わす言葉だそうですが、種があるままに同時に花が咲くという蓮華の花の素早さを思わせる素晴らしさを誰もがいち早く求めよという教えになっているようであり、用心以上に早いことに越したことは無い、そういう真実の教えを尊ばなければなりません^~^
第1-17日号 Vol.45 長遠な寿命を知るることの大功徳 【分別功徳品第十七】 (一行~十四行)
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