世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

夜明けの星

2014-12-28 07:01:52 | 冬の日差し・夏の月

「すばらしい自分自身」という言葉が刻まれた日記をかのじょが書いたのは、四十代に入ってすぐの頃でした。あらゆるものが、あれひとつだけで助かる、そういうものを、かのじょは表現し、世界に投げ込んだのです。

ひとりももらすことなく、すべての人を救いたいというその思いは、彼女のやさしさというよりも弱さからきていました。どんな人にも、感じる心の火が灯っているのだと思うと、誰も切り捨てることができなかったのです。

がんばって、みなでがんばって、すべてを救っていきましょう。わたしたちにはそれができるのです。

真っ正直で曲がることのできない、かのじょらしい言葉です。
愛を感じずにいられない。

しかし現実には、とても難しい問題がある。かのじょの理想を実現するには、たくさんの時間と、あらゆる存在の努力がいることでしょう。だが。

あの日記ひとつがあるだけで、誰の心にも太陽が灯る。

必ず助かる道はあるのだと、確信することができる。

どんな暗黒の道に迷い込んでいても、あの一冊の日記がこの世に存在していると思うだけで、世界が明るくなる。

一本の薔薇が咲いた小さな星がひとつ、この空のどこかにあるだけで、星空を見上げる心が、幸せに満ちるように。




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