まずは自分のことを棚にあげるのをやめよう

【朝日】寂聴さん、法話で安保法批判　「安倍さん民意聞かない」
http://www.asahi.com/articles/ASH9J6294H9JPTFC00W.html

　これを読んで、ちょっと思った事がある。
「民意を聞かない人」というのは、お互い様ではないのかと。

　政治なんてものは、まあ極論だと思うけど、選挙が全てである。
　所詮、世論調査なんてものはふわふわとしたものであり、本当の支持率ってのは、選挙結果の事なのだ。世論調査は参考意見に過ぎない。

　で、先日安保法制に反対した人の支持政党ってのは共産党が半分、残りが民主党、社民党とあと誤差的な…ようするに雑魚である。
　直近の選挙を民意と捉えると、自民党は61％だ。少なくとも自民党は大多数の人に護憲派とは認識されていないのは明らかなので、安保法制ぐらいは想定されている。つまり安保法制に反対ではないのだ。
　一方、民主党、共産党は、両方合計して20％。
　安保法制を戦争法案という卑怯極まりないレッテルを貼り、60％の民意を無視し、自分達20％こそが正しいと主張するのは、どういう事なのか。

　これこそ、民意を聞かないと言えるのではないか。

　昨日、ウチでは「日本人の鏡効果」の話をしたのだけど。
　これはつまり、「ブーメラン効果」でもあるのだ。

　相手を批判した事が、そのまま自分に当てはまってしまう。
　やっぱり思い出すのは有田芳生の「特定日本人」である。

　奴は、特定アジアという造語を生み出したネトウヨに対する痛烈な批判として、ネトウヨの事を「特定日本人」と呼称するよう、広く呼びかけたが、むしろ我々ネトウヨ層（いや、俺は自分を左翼だと思っているのだけど…。特定日本人から見れば俺は立派なネトウヨだろう）の方が、「いやいや一緒にされたくないのはこっちだよ。お前らが特定日本人だろう」って言われて、恐らくはこちらの主張の方が一般的に支持されてしまい、結局自分達が屈辱的にも「特定日本人」と呼ばれるハメになり…。

　で、海外の著名なジャーナリストであるマイケル・ヨン氏とかに「私はアジアで約２０カ国を訪れたことがある。そのうち日本と問題があるのは韓国と中国、そして一定数の日本人（特定日本人）だけだ」とか言われる始末なのだ。

　民意を聞かないか…。
　仏道に入った人の台詞ではないよ寂聴さん。民意を聞いてないのはあなた方だろう。言わば聖職者だろうが。なんという、俗世にヨゴレた台詞だ。

　まあ仏道に入る前の寂聴さんの業の深さは洒落にならんレベルだし、もともとそういう人なのだろうとは思うが。
　あからさまに民意を無視した政治発言を宗教家がするのは日本ではタブーだよ。支持者もいるわけだしな。


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ブルネイでバドミントンばかりしていたら、なぜか王様と知り合いになった。