産経の記事は胡散臭い。
いや、ちゃんと取材して裏も取れているとは思う。全国紙だし。特に産経なら、自民党周辺の政治記事はそうだろう。
しかし、妙にストーリー仕立てにして、登場人物をかっこよく演出する手法は、本当に、実に胡散臭い。
ブッシュ・小泉のコンビがやった対北朝鮮安保理決議の時の産経記事は語り草であろう。…主に俺の中だけだけどな。
余談だが。拙エントリの中で、上記ブッシュ・小泉コンビの記事をネタにしていなかったかと、検索をかけてみたら変態新聞がやってた「菅直人のすんげぇカッコイイ記事」をネタにしているのを発見。このエントリである。
【拙】尊敬に値する変態ミスリード
http://blog.goo.ne.jp/jpakiyo/e/1887ad5050f5fa671604f4ea80402241
先日、この変態記事の内容がデタラメであると安倍総理はメルマガで語り、激怒した菅直人が安倍総理を訴える裁判となっていたのだけど。安倍総理はその裁判において勝訴した。
【朝日】原発事故メルマガ訴訟、菅元首相が控訴へ 安倍首相勝訴
http://www.asahi.com/articles/ASHD35QF2HD3UTIL02T.html
これにより、変態新聞のウソ記事が確定したわけだが。
このように、「誰かをかっこよく演出する記事」ってのは胡散臭いのである。
今日の産経朝刊に出てた、菅義偉官房長官のネタはカッコ良かったなあ…。
【産経】暗闘の舞台裏(1) 勝者と敗者くっきり 安倍首相のお墨付きを得たのは…
http://www.sankei.com/politics/news/151211/plt1512110007-n1.html
語られている内容は、あまりにも財務省に寄った安倍総理達自民党の中心メンバーと。かっこいい菅義偉官房長官であった。
今回の軽減税率案件、一見公明党の一人勝ちに見えるが、実は菅官房長官の一人勝ちである。なお、敗者は安倍総理、谷垣幹事長、稲田朋美政調会長、その他多数!
公明党は、単に菅官房長官の「敵ではなかった」にすぎない。いわば公明党が、菅官房長官という名前の勝ち馬に乗っただけだ。
安倍総理は、税調会長を6年務めた財務省の操り人形、野田毅氏をさくっと更迭したまではよかったのだが、後任指名した宮沢洋一氏がさらに輪をかけて操り人形であった。結局、安倍総理は「調整屋」であり、それ以上でもそれ以下でもない。
谷垣氏と稲田氏は、宮沢洋一氏を後押しし、
と、財務省の傀儡・宮沢氏の主張に同調する形で、安倍総理に言質を取りに出ると。
とまあ、財務省の思惑通りに進むよう、首相はそれを後押しするという形だったのである。実に情けない。
これを一気に逆転したのが、今回の菅官房長官である。
【産経】暗闘の舞台裏(2)財務次官を出禁にした菅官房長官 自民幹部「まるで独裁政治だ」
http://www.sankei.com/politics/news/151211/plt1512110005-n1.html
いくらなんでも、裏とりなしでこの記事は書けない。今回最高に偉かったのは菅官房長官なのである。間違っても公明党ではない。
菅官房長官のあまりのカッコ良さにものすごい胡散臭さを感じるのだけどな。この記事内でコメントを求められている関係者の人数!それなりの記事の精度を感じられる。
ただ、俺はこれを、財務省の完全敗北とは思わない。
何度もいうが、この景気状況で消費税増税は、完全なる悪手なのである。現状がすでに財務省の圧勝であり、今回の菅官房長官の一手は、野球で言えば10点ビハインドの7回裏でソロホームランが出たようなものだ。辛くもコールドゲームだけは免れた…みたいな。
ただただ、なっさけねぇのは、財務省と一緒になって、財政規律だけを見て国民を見とらん安倍総理、谷垣幹事長、稲田政調会長その他であろう。
今回の出来事を期に、国内情勢によっては財務省の意に沿わない政治が展開できるようになっていけば、それはとても喜ばしい事だと思う。
安倍総理にしろ、稲田政調会長にしろ、下野以降の谷垣幹事長にしろ、彼らは安全保障や外交ではいい味を出している。これで国内の経済情勢をちゃんと見れるようになれば、日本は必ずよくなっていく。
まだまだ財務省支配は揺らいではいないのだろうけど。
俺はもっと、今回の菅官房長官を讃えられるべきだと思う。いい仕事をした!と。
讃えられる菅官房長官をまわりが見て、「財務省に楯突いてもいいんだ」という空気が熟成されていけば、とてもいい事のように思うのである。
人気ブログランキングへ ※応援よろしくおねがいします。
私の息子はサルだった
いや、ちゃんと取材して裏も取れているとは思う。全国紙だし。特に産経なら、自民党周辺の政治記事はそうだろう。
しかし、妙にストーリー仕立てにして、登場人物をかっこよく演出する手法は、本当に、実に胡散臭い。
ブッシュ・小泉のコンビがやった対北朝鮮安保理決議の時の産経記事は語り草であろう。…主に俺の中だけだけどな。
余談だが。拙エントリの中で、上記ブッシュ・小泉コンビの記事をネタにしていなかったかと、検索をかけてみたら変態新聞がやってた「菅直人のすんげぇカッコイイ記事」をネタにしているのを発見。このエントリである。
【拙】尊敬に値する変態ミスリード
http://blog.goo.ne.jp/jpakiyo/e/1887ad5050f5fa671604f4ea80402241
先日、この変態記事の内容がデタラメであると安倍総理はメルマガで語り、激怒した菅直人が安倍総理を訴える裁判となっていたのだけど。安倍総理はその裁判において勝訴した。
【朝日】原発事故メルマガ訴訟、菅元首相が控訴へ 安倍首相勝訴
http://www.asahi.com/articles/ASHD35QF2HD3UTIL02T.html
これにより、変態新聞のウソ記事が確定したわけだが。
このように、「誰かをかっこよく演出する記事」ってのは胡散臭いのである。
今日の産経朝刊に出てた、菅義偉官房長官のネタはカッコ良かったなあ…。
【産経】暗闘の舞台裏(1) 勝者と敗者くっきり 安倍首相のお墨付きを得たのは…
http://www.sankei.com/politics/news/151211/plt1512110007-n1.html
語られている内容は、あまりにも財務省に寄った安倍総理達自民党の中心メンバーと。かっこいい菅義偉官房長官であった。
今回の軽減税率案件、一見公明党の一人勝ちに見えるが、実は菅官房長官の一人勝ちである。なお、敗者は安倍総理、谷垣幹事長、稲田朋美政調会長、その他多数!
公明党は、単に菅官房長官の「敵ではなかった」にすぎない。いわば公明党が、菅官房長官という名前の勝ち馬に乗っただけだ。
安倍総理は、税調会長を6年務めた財務省の操り人形、野田毅氏をさくっと更迭したまではよかったのだが、後任指名した宮沢洋一氏がさらに輪をかけて操り人形であった。結局、安倍総理は「調整屋」であり、それ以上でもそれ以下でもない。
谷垣氏と稲田氏は、宮沢洋一氏を後押しし、
軽減税率の財源は、あくまで一体改革の枠内でいいんですよね(つまり上限4000億円)
と、財務省の傀儡・宮沢氏の主張に同調する形で、安倍総理に言質を取りに出ると。
首相は「それで結構。安定財源を充てなければならない。谷垣さんが妥協しないよう、しっかり支えてほしい」と答えた。
とまあ、財務省の思惑通りに進むよう、首相はそれを後押しするという形だったのである。実に情けない。
これを一気に逆転したのが、今回の菅官房長官である。
【産経】暗闘の舞台裏(2)財務次官を出禁にした菅官房長官 自民幹部「まるで独裁政治だ」
http://www.sankei.com/politics/news/151211/plt1512110005-n1.html
菅氏はさらに激怒。約2時間後の記者会見では「私は『枠内』とは聞いていない」と異例ともいえる打ち消しに出た。
財務省の田中一穂次官を議員会館の自室に呼び「対象品目を広げられるよう、財源を探してほしい」と重ねて指示。田中氏が4千億円以上の支出に難色を示すと、「財務省はできないとしか言わない」と協議を5分で打ち切り、田中氏を退席させた。
菅氏は田中氏と同省の佐藤慎一主税局長に「官邸への出入り禁止」を通告。周辺には軽減税率制度が整わなければ29年4月の消費税率10%への増税を見送る可能性を示唆する発言を繰り返すようになる。
財務省は、財政規律を重んじる自民党税調幹部の意向を尊重するあまり、持論を繰り返すばかりで、菅氏に応えるアイデアを提供した様子はない。
いくらなんでも、裏とりなしでこの記事は書けない。今回最高に偉かったのは菅官房長官なのである。間違っても公明党ではない。
菅官房長官のあまりのカッコ良さにものすごい胡散臭さを感じるのだけどな。この記事内でコメントを求められている関係者の人数!それなりの記事の精度を感じられる。
ただ、俺はこれを、財務省の完全敗北とは思わない。
何度もいうが、この景気状況で消費税増税は、完全なる悪手なのである。現状がすでに財務省の圧勝であり、今回の菅官房長官の一手は、野球で言えば10点ビハインドの7回裏でソロホームランが出たようなものだ。辛くもコールドゲームだけは免れた…みたいな。
ただただ、なっさけねぇのは、財務省と一緒になって、財政規律だけを見て国民を見とらん安倍総理、谷垣幹事長、稲田政調会長その他であろう。
今回の出来事を期に、国内情勢によっては財務省の意に沿わない政治が展開できるようになっていけば、それはとても喜ばしい事だと思う。
安倍総理にしろ、稲田政調会長にしろ、下野以降の谷垣幹事長にしろ、彼らは安全保障や外交ではいい味を出している。これで国内の経済情勢をちゃんと見れるようになれば、日本は必ずよくなっていく。
まだまだ財務省支配は揺らいではいないのだろうけど。
俺はもっと、今回の菅官房長官を讃えられるべきだと思う。いい仕事をした!と。
讃えられる菅官房長官をまわりが見て、「財務省に楯突いてもいいんだ」という空気が熟成されていけば、とてもいい事のように思うのである。
人気ブログランキングへ ※応援よろしくおねがいします。
私の息子はサルだった
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます