熊本県立美術館主催の実技講座(日本画実技講座)を受講しました。
3週間に渡り、延べ9日間の実技講座で、最終的には細川藩御座船「波奈之丸」天井画の模写を完成させました。
色紙大の天井板に、墨で骨書きし、特に花びら等を胡粉で盛り上げ、その上から岩絵具で彩色し、純金の砂子を撒いて作品を完成させました。
繊細な作業の連続で、初めての作業で、かなりの失敗もありましたが、古典的な技法で作品を完成させた事で達成感を味わえました。
今まであまり興味の湧かなかった寺院や城の天井画の作品を鑑賞する為の、鑑賞眼も養われたのではないかと思います。
参加者は20歳から80歳までの15名程で、先ず鳥獣戯画の線描の模写練習から始まり、完成作品の裏打ちの方法、膠の知識、胡粉の練り方、
金箔の取り扱い、等々かなり詳細に専門的な解説と、丁寧な実技指導をして頂きましたが、皆さん協力しながら和気藹々の雰囲気で取り組み、
終始楽しい雰囲気の講座でした。
細川藩御座船「波奈之丸」天井画の写真
鳥獣戯画模写