2017年4月16日(日)
白馬三山と雪に覆われた八方池
八方ケルンまで来ましたが、八方池まではもうひと登り。
白馬の山々の雲が取れたので、早く池からの山の姿を見たい気持ちでいっぱいです。
photo by トレッキングさん
頑張って歩きますが、そんなに速くは歩けません。
美しい景色に思わず記念撮影。 後ろのほうにケルンが見えるからもう少しだなぁ~、と。
ようやく八方池上の第3ケルン。
photo by トレッキングさん
一番上の写真もそうですが、こちらも八方池の上から撮っています。
一番上の写真は池越しに白馬三山ですが、こちらは池越しの不帰ノ劍から天狗の大下り方面。
池と言っても。。。通常池や湖が氷結した姿って水面の部分がまっ平らになるイメージがあるのですが、
八方池はおそらく雪がたくさんつもり、風の影響などで平らではないので、池があるとは一見わかりにくい。
夏に見た祠やわずかに見える対岸の階段でここが八方池なのだとわかりました。
さて、よく白馬のトレッキング情報などではここ八方池までがトレッキングゾーン、
この先は登山ゾーンなので準備は万全に、と書かれています。
確かに、夏もこの先が大変でした。
しかし、登山のだいご味はこの先さらに濃厚に詰まっており、ここを楽しめなければ意味な~い、という感じ。
なのに私はこの日も丸山までの尾根線を見上げて「あ~、遠いな。高いな。」と思っていたのでした。
第3ケルンで標高 2,080m。
朝の頭痛が少しずつよみがえり、身体も重くなってきました。
可愛い足跡を見つけ、なんとか頑張ります。
この辺からは白いライチョウも見られるかもしれないしね。
さらに近づく鹿島槍ヶ岳と五竜岳も素晴らしい。
振り返るとこんなに登った。 がんばれっ!、自分。
トレッキングさんに「丸山まで着けば、山頂はもうすぐ!」と励まされ登ってゆく。
けど、少し頭が痛く、身体がとても重い。 脚がなかなか進まない。
丸山がとても遠い。
photo by yukoさん
で、ようやく丸山ケルン。
しかし、この先さらにこの長さ。 この登り。
今写真で見ればここが最高に良い場所、山頂に向け一番ワクワクする場所だと思うのに、
あの時は「いつ辞めようか」とばかり考えてました。
でも、途中で諦めるとしても、もう少し二人についてゆこう、と一歩一歩登ってゆきます。
山にはだんだん雲がかかってきちゃいました。
この辺に来ると風も強くなってきました。
前に登った人の足跡がこんなにくっきり盛り上がっている。
そして身をかがめて登るほどの強風の中、唐松山荘上までの最後の登り。
木も岩も凍り付き、その上にエビの尻尾ができたりしています。
ようやく唐松山荘の上、唐松岳山頂へ続く尾根に出ました!
向こうには雲が多いながらも劔岳の姿が!
岩もこんなに凍り付いています。
山頂への尾根に出たとたん、それまでとは比較にならないほどの烈風です。
photo by yukoさん
トレッキングさんが「この岩のところに座ったほうがいいよ。」と言ってくれました。
本当に支えがないと飛ばされそうなほどの風です。
その風と、自分の身体を考えるともうこれ以上は登れない、と思いました。
目の前に見えている唐松岳山頂はとても鋭く、遠く感じました。
なので山頂には yukoさんとトレッキングさんの二人で行ってもらうよう頼みました。
が、二人もこの風では山頂到達は無理と判断し、みんなこの日はここを最終目的地としました。
五竜岳の方向。 下には唐松岳山荘が見えます。
夏道はこの山荘の前庭に出る、斜面をトラバースするようなルートでしたが、
冬道はずっと一番高いところを歩いてきたのですね。
photo by トレッキングさん
一応記念写真。 山頂には到達できませんでしたが、よくここまで頑張りました!
さぁ、慎重に下ってゆきましょう。
帰りはさすがに登りほどつらくはありませんでしたが、八方尾根、やっぱり長いです。
photo by トレッキングさん
みんな時々ヒップソリやお尻で滑りながら降りてきました。
photo by yukoさん
八方池山荘に着いた時間は 14:00頃で、リフト、ゴンドラとも動いており、良い時間に帰ってこられました。 私も夏の時の様に帰路で寝込むようなことはなく山荘まで歩き切り、リフト、ゴンドラで平地まで戻るとずいぶんと元気も回復し、みんなで炭酸水の温泉に入りトレッキングさんの車で爆睡して藤岡まで帰りました。 本当に助かりました。(^^;) トレッキングさんもお疲れだったのにすみません~。
しかし。。。昨年夏と今回、二回とも唐松岳登山で体調不良になってしまったことを考えると、私は高山病になりやすい体質なのかもしれない、と三人で話していました。 頭痛、吐き気、全身の倦怠感など、高山病に近いものがあります。
そうはいっても今までも何回か2,000mを越す山には登ったことがあり、唐松岳の時ほどひどい症状になったことはありません。 山小屋など標高の高いところで宿泊し、息の浅い眠っている間に高山病になってしまうことはあるようです。 が、会津駒の小屋は標高 2,060m位にあるそうで、八方池山荘の 1,830mより高いのに、駒の小屋で不調になったことはないのですよね。 ま、数年前に二回、今より若い時期だということもありますが。
八方池山荘も夏は朝起きたときに頭痛、ということはなかった。 今回は夜中に具合が悪くなった。 唐松岳登山で具合が悪くなったことは事実ですが、あまりこれだという決め手は考え付かず。。。とりあえず「何か悪い要因が重なると高い所に順応しにくい体質かもしれない」ということくらい。
高山病に対する手立てを今すぐとることもできそうにないので、まずは日頃からの生活改善(早寝早起き習慣)、身体を絞って体力増強に心がけ、山に登ること自体に負担をかけないようにしてゆこう、と今まで以上に思います。 今までもやろうと思ってできていなかったこと。 本当にきちんとやらなくてはなぁ、とこの機会に真剣に取り組んでゆこうと思います。
だって、やっぱり唐松山荘や白馬山荘、泊まって歩いてみたいもの。 それがダメなら中腹で景色を撮って、お花を撮っているだけでも結構満足できそうな気もするけど。w まずは長く歩けない、体力ない、というのはずっと思ってきたことなので、地道に取り組んでゆきたいと思います。
yukoさん、トレッキングさんにはお世話になり、ご心配もおかけしました。 今後もいっしょに行けそうなところはお付き合いください。 今回も大変楽しかったです! ありがとうございました。