2018年11月22日(木)
最近の車業界からはリコールのニュースが続いていると思っていたら、今度は日産のゴーン会長の解任逮捕のニュースと暗い話題が続いてる。
そんな日本の車業界の中で、一筋の光明というか明るい記事があったので記しておきたい。
下記の記事に書かれている内容は、日本人モータースポーツファンの願いを代弁してくれていると思う。
色々と意見があるのも分かる。
本人の気持ちが一番大切。
走りたいステージで活躍されることを心から願っている。
でも、ただただ純粋に「日本人F1ドライバー」が観たい。共に一喜一憂し、応援したい。
F1がすべてではないけれども、世界を相手に戦う「日本人ドライバー」に飢えている。
以下、抜粋。
「国内2冠の山本尚貴は5年ぶりの日本人F1ドライバーになれるのか?」
2018年11月22(木) 5:00配信。THE PAGEより。
国内の主要レースがシーズンを終えた11月下旬、日本のモータースポーツ界が少し落ち着かない。
山本尚貴(30)が、国内トップフォーミュラの「スーパーフォーミュラ」と日本で最も人気のある自動車レースである「スーパーGT」の国内主要2冠を果たしたからだ。
今回の山本の国内主要2冠は、04年のリチャード・ライアン以来14年ぶり、日本人ドライバーとしては03年の本山哲以来15年ぶりの快挙。
国内で無敵となった山本に、海外への挑戦、すなわちF1へのチャレンジを期待する声が高まるのは当然と言えよう。
日本人ドライバーが最後にF1でレースに出場したのは、14年の小林可夢偉。
ホンダがF1に復帰した15年以降は日本人F1ドライバー不在の時代が続いている。
ホンダも独自の育成システムを通して日本人ドライバーを支援しているが、いまのところはまだ実現していない。
その理由は「スーパーライセンス」だ。
スーパーライセンスとは、F1に参戦するためにFIAが発給する、文字通り特別な免許で、これを取得しないとF1でレースを行うことができない。
スーパーライセンスを取得するためには、いくつかの条件を満たす必要があり、その中で最も厳しいのが、「FIAが定めたレースにおいて、申請前の3年間に40ポイント以上を獲得すること」というものである。
ホンダの育成ドライバーの福住仁嶺(ふくずみ・にれい)と牧野任祐(まきの・ただすけ)が、今シーズンF2選手権に挑戦しているのも、このポイントを獲得するのが最大の目的だが、選手権で上位争いができていない2人は、3年間40ポイントには遠く及ばない状況となっている。
このポイントはF2やインディカーといった海外のレースだけでなく、日本のレースでも取得可能で、スーパーフォーミュラとスーパーGTもこれに該当する。
しかも、スーパーフォーミュラの王者には20点、スーパーGTを制すると15点が獲得でき、山本は今年だけで35点を荒稼ぎした。
さらにスーパーライセンスを取得するためのポイントは3年間有効で、山本は17年の3点(スーパーフォーミュラ年間9位による1点とスーパーGT年間7位による2点)と、16年の3点(スーパーフォーミュラ年間7位)の6点を所持していたため、合計41点となった。
F1に参戦しているホンダ系のドライバーで、ただ一人、スーパーライセンスを申請する条件を満たしたのである。
ホンダ側もスーパーライセンスの申請の可能性を否定しなかったことから、多くの人々が5年ぶりの日本人F1ドライバー誕生に期待を寄せるが、スーパーライセンスを取得したからといって、すぐにF1ドライバーとしてレースに参加できるわけではない。
F1ドライバーになるために最も厳しい関門は、F1のシートを得ることだからだ。
というのも、19年のシートはすでに20シート中、18シートが確定済み。
残る2つも最終戦アブダビGP前後に決まる可能性が高い。
四輪での海外レースの経験がない山本をいきなり抜擢する勇気のあるチームは、まずいない。
だが、山本にまったくチャンスがないわけではない。
ホンダがF1でパワーユニットを供給しているトロロッソのリザーブドライバーとなって、F1のテストを担当したり、グランプリ初日のフリー走行でF1マシンを走らせる道は残されている。
その走行でチームからの信頼を得て、なおかつ来年のトロロッソ・ホンダのドライバーがあまりにも不甲斐ない走りしかできなかった場合に、山本にチャンスが巡ってくる可能性は十分考えられる。
問題は山本にF1へチャレンジするという強い意志があるかどうか。
現在、山本は30歳。
2年前の16年に、テレビ東京アナウンサーの狩野恵里さんと結婚し、今シーズン前には双子の娘さんが誕生したばかり。
F1へ挑戦する場合は、家族と離れて生活をしなければならない。
ただし、もしここでF1への挑戦を行わなかったら、二度とそのチャンスは巡ってこないだろう。
また、なかなか条件を満たす若手が育ってくれないホンダにとっても、山本の存在は貴重だ。
ホンダは来シーズンのヨーロッパでの若手ドライバーの参戦計画を発表していないが、だれが参戦するにせよ、スーパーライセンスを取得できる40点を獲得するのは簡単ではない。
レースはF1がすべてではない。
しかし、スーパーフォーミュラを2回、スーパーGTを1回制したドライバーには、日本はレースをするには少し狭い場所ではないだろうか。
国内主要2冠を達成した日本人ドライバーを世界も待っている。
(文責・尾張正博/モータージャーナリスト)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181122-00010000-wordleafs-moto
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