2008年12月10日(水)
窓を叩く雨音が気になって結局、一睡も出来ないでベットの中にいるとふと音が止んだ気がした。窓を開けると雨は止んでいた。肝心な筑波の天気が気になる。
時計を見ると午前3時30分。
昨日の昼間のうちに意識はとっくに筑波へ行っている。普段は信じていない神様にも神頼みをして晴れるように祈った。休暇届も11月中に出した。この師走の時期に「無謀」と言われながらも(笑)、無理して休みを取った。多くの人に迷惑を掛けても(笑)、この日は筑波に行かなくてはならなかった。
全てはアノS2000の駆け抜ける姿を見るために・・・。
どうせ眠れないのならばと思い、逸る気持ちも一緒にバッグに詰め込んで支度を済ませてS2000に飛び乗り家を後にした。
6時ちょうど位に会場である筑波サーキットに到着。
7時到着をめどに・・・という話だったが1時間も早く着いてしまった(笑)。
筑波の雨も上がっていたので、初めて来た筑波サーキットの場内をゆっくりと歩きながら、これから始まる戦いの前の静けさをカメラに収めた。
(訂正)‘戦い’ではなく「大人の遊び」でしたね♪
ASMのピットでS2000 2号車「筑波スペシャル」と久しぶりのご対面。常々ASM Blogで見ているが、実物を目の前にしてその美しさには驚嘆した。今年は沢山のGTカーを見てきたが、この車の持つExteriorの美しさは同等、もしくはそれ以上だと思う。その姿を初めて披露した2005年の面影が少し薄らいているのは、年を追うごとに鈴鹿や岡山の国際サーキット場で鍛え上げられた証でもある。理論に基づいて作られた空力パーツを纏ったその姿はまるで場数を踏んで戦い抜いてきたアスリートの様だ。2号車とはASMがまだ藤沢にある頃、製作中に初めて会った。全身をカーボン模様剥き出しにした2号車を前にして総店長に聞かせて頂いた製作秘話は今でも覚えている。ほんの少しだけれども製作過程を知っている(つもり!?)なので2号車にも勝手な思い入れがある(笑)。この車は、もしかすると生まれながらに「勝利」を宿命付けられたS2000なのかも知れない。
しかし、筑波スーパーバトルのタイムはASMにとってひとつの目安であって目標とは違う気がした。他のピットはけっこうピリピリとした雰囲気もあったり、部外者を近寄らせないオーラが出ていた所もあった(笑)けど、ASMのピットは沢山の人が集まって談笑が絶えなかった。明らかに違う雰囲気が漂っていた(2号車も他の車両とは違うオーラを放っていた!!)。ほぼ一日中ASMのピットに入り浸っていたけど楽しかった。雑誌記者が入れ替わり立ち代り来たり、GTドライバー達が総店長を囲んで対談していた光景は驚いた。
8時20分。場内アナウンスが響き渡りASMが属するAクラスのアタック1回目の走行が始まったがほとんどの車両は、路面がまだ濡れているせいか走行を始めない。ASM 2号車もピットでボンネットを上げたまま動かない。高々に上がったボンネッは、まるで拳を突き上げて連覇(6連覇)に向けて勝利宣言をしているボクサーの様に思えた。
続いてB,C,D,Eクラスの順に走行が始まる。路面を乾かすために走行するようにとアナンスが促される。10時50分。一巡してAクラスのアタック2回目が始まった。ASMスタッフの皆さんと一緒に「筑波スペシャル、絶景ポイント!」となる場所で観戦。2号車がコース上に出ると場内解説者のテンションも上昇。観客の視線も釘付けになる。みんな2号車の走りを見つめている。この車は多くの人を惹きつける車だ。
2号車のコーナーリングの速度は凄まじかった。
その進入速度の速さは一日たった今でもどのように表現していいのか、言葉が見当たらない。
12時5分。最後のアタック3回目が始まる。
しかし中々タイムが伸びない。
濡れて乾いた路面に埃が溜まり最悪のコンディション。
どのチームも約1秒ちかく遅い。
2号車は数周してアタック最中にピットイン。
タイヤ交換作業に入る。
場内解説者が驚き、躊躇い、そして絶叫する。
果たして間に合うのか、会場全体が固唾を呑んで見つめていた。
自分も緊張して、心臓が握られているような感じがして動けなかった。
ASMのピットクルー達は素早い身のこなしで作業を進める。
ムダのない動きはSGTの交換並みに早い!
最後のアタック。
結果は、57秒733
コンディションの悪さが最後まで尾を引いたような形になったがリザルト速報を見てビックリした。
(以下、数値は「リザルト速報」より)
ASM 2号車「筑波スペシャル」
(アタック2回目)58秒568
(裏ストレート)188.055km
(アタック3回目)57秒733
(裏ストレート)188.646km
(ドライバー)加藤寛規 選手
パンスピード FD3S
(アタック2回目)56秒813
(裏ストレート)211.483km
(ドライバー)佐々木孝太 選手・・・ex.SGT300インプレッサのドライバー
サイバーエボ CT9A
(アタック3回目)55秒261
(裏ストレート)221.811km
(ドライバー)山田英二 選手・・・S耐のドライバー
ASMの2号車は裏ストレート188km台にもかかわらず57秒台で走ってしまう。上記2台のターボ車のデータと比較すると、いかに速くコーナーを駆け抜けているかが知って取れると思う。肉眼で走っている姿を見て驚いたが、こうして数値でも表してみるとこの車の‘凄さ’を垣間見れることが出来る。しかしこれはホンの一部であろう。これから2号車がどこへ向って駆け抜けてゆくのか、今後が楽しみで仕方がない。
19th 2008.12.10 TUKUBA SUPER BATTLE-ASM vol.1
19th 2008.12.10 TUKUBA SUPER BATTLE-ASM vol.2
(追記)
総店長、ASMスタッフの皆様。
お疲れ様でした。
初めて行った筑波スーパーバトルですが皆様と観戦が出来て、とても楽しい一日となりました。何も知らないまま、一人で見に入っていたので戸惑いもありましたが色々と御親切にして頂き、本当に助かりました。筑波スペシャルの絶景ポイントでの観戦は本当に楽しめました。
ありがとうございました。
木内様、御親切に接して頂き、ありがとうございました。
ASMでお会いできる日を楽しみにしております。
(追記の追記)
サンドイッチ美味しかったです。御馳走様でした。
皆様。本当にありがとうございました。
S2000本日走行距離 395.8km
S2000 ODO 103,621km
喫茶ASM 2008.06.28