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珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

キクの話

2018-08-14 | 日記
娘からリクエストされる私の小学校時代の話にキクの話というのがある。
別にたいした話じゃなくて、クラスにキクチさんって子がいて、その子が通称「キク」って呼ばれていた。
そのキクが、ある班決めの時、本当にどうってことないことで泣いて、その授業の間、ずっと泣き止まなかったっていうだけの話である。

娘はその話を、ゲラゲラ笑って聞く。
そして「私の小五の時のピュアちゃんみたい」という。
ある女の子がクラスの男子に「ドヤ顔」と言われただけで泣いて、トイレに閉じこもって授業にも出なかった。
クラスの女子全員で呼びにいったら先生が
「そんな大勢だとプレッシャーだから、仲良しだけにしてあとは教室に戻りなさい」と言った。(娘はソッコーで戻った)
教室で先生が「やめなさい、あの子はピュアな子なのよ」と言って以来、その子は「ピュアちゃん」になった。

正直いって、キクもピュアちゃんも線の細いかよわい子じゃなくて、どっちかというと栄養満点の子だった。

私はキクが「なんでこんなどうでもいい、むしろ笑うことで、ここまで大袈裟に泣いたのか」さっぱりわからなかった。
泣かした?子が「キクごめんね、キクごめんね」と何度言っても、何も応えずにいつまでもポロポロと涙をこぼしてるのが不思議でならず、しまいにめんどくさいなあと思った。
娘も「私も同じ」と笑った。

白状すると。
私はそういうところにデリカシーがない。(知ってますって)
私とは全然タイプの違う娘にも、そこだけは似てしまったようだ。

無意識でも堂々と「か弱いふう」を見せつけて、気を引こうとされるのは、思春期の子がギリギリ限界である。
(過去スレの通り、なまっちょろいリストカットの痕などちらつかされると、嘘でも深刻なリアクションができずに嫌われてしまう)
大人でこれをやられると、申し訳ないけどニヤニヤと笑ってしまう。

辛い話は知らん顔して語らず、誰も知らないところでこっそり耐えている。
そんな姿を思いがけず見てしまった時に、鬼の目にも涙はあるけど…

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2 コメント

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Unknown (レモン)
2018-08-15 08:12:15
この話読んだ時に小学4年の同級生「シナコちゃん」を思い出しました。
ある日の給食の準備時間。
男子の何気ない言葉に泣き出してしまった「シナコちゃん」
「いただきます」の直前に教室を飛び出していってしまった。
担任の先生が探しに行き、給食も終わろうかという時間にセンセイに連れられて戻ってきた。

みんな食べ終わってしまった給食の時間。
教室のはじっこで、センセイに促されて黙々と給食を食べはじめたシナコちゃん。
謝る男子。
「大丈夫?シナコちゃん?」と心配する女子。

それには答えず、目に涙をいっぱいためながら無言でソフト麺を食べるシナコちゃん。
当時、給食人気一位の「ソフト麺&ミートソース」の組み合わせなのに、シナコちゃんは味のしないソフト麺だけを1本1本引っ張り出してちゅるちゅる食べていた。
その姿があまりに強烈すぎて今も鮮明に覚えている。

何であんな事ぐらいで泣くんだろう?
何で、いただきます寸前に飛び出して、注目を浴びるような事をするんだろう?
探しにいったセンセイだって給食食べたいだろうに・・・

だいたい何でソフト麺をミートソースにつけないで、ソフト麺だけ食べてるんだろう?(ソコかっ!)

人の気をひきたい人は、きっと幼い頃からこんな感じだったんだろうな....と今なら思うこと。

それにしても、ソフト麺&ミートソースの給食、最強だったな
好き嫌いは無い私ですが、マーマレードジャムとクジラ肉だけは苦手でした。

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Unknown ()
2018-08-15 21:42:47
気を引きたいのか何なのか、泣かれると困るってのはありますね。
何も言えなくなる。
同じことを経験しても「このくらいのこと」と思う人と、深刻にとる人の温度差は本当にむずかしい。

ちなみに、メンタルは「強い」じゃなくて「柔軟」がよいそうですよ。
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