「ふしぎなつむじ風」大石真・作/斎藤博之・絵/あかね書房
読者の中でこの本を知っておられる方がいたら感激する。
私が二つ目の小学校にいた時だから1年生か2年生だったと思うけど、図書館から借りて読んだ。
今調べたら、講談社青い鳥文庫入りした後、絶版になっているようだった。
内容はくやしいことにうろ覚えなんだけど、強い読後感があった。
ちょっとSFチックな話で、なんか魔法使いのような怖い先生が出てきた記憶がある。
それと「アケブ、タケブ…」という呪文があった。
それから、こんなシーンがあったと思う。
その先生が3+4=?という問題を出すんだけど、それがどうしても「7」じゃなくて「5」になってしまう。
目を凝らしても指で数えてもなるはずの「7」じゃなくて「5」
そのうち反発していた生徒たちが順々に諦めて、3+4=5だと認めていく。
でも何人かが、どうしてもこれはおかしいと頑張ったような。
それで罰を与えられたような?
気になってググッてみたら、僅かのレビューの中にこんな一文があった。
つむじ風に向かって叫ぶ「アケブ・タケブ」という呪文。30年以上経っているのに記憶に残っていたこの一冊。動物園から逃げ出したイリエワニと小学校での異変をつなぐ児童向けミステリーを再読した。
周囲が流されても間違ったことに異を唱える勇気と大人の権威の相対化、がテーマだろうか。しかし、なぜぼくの心にこんなに強烈な記憶を残したのだろう……。
今無性に読みたい一冊である。
誠敬会クリニック銀座の吉野敏明先生
https://www.youtube.com/watch?v=NX881KY88rQ
この他多数動画が出ていますが、どれも明快。
どうしてテレビと政治家の言うことは、こんなふうにスパッといかないんでしょうかね。