☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『グレン・グールド 27歳の記憶』(1959)

2013年07月04日 | 西洋/中東/アジア/他(クラシック)
『グレン・グールド 27歳の記憶』(1959)
ロマン・クロイター監督



【STORY】
天才ピアニストの若き日の肖像。
1959年、ニューヨークのコロンビア30丁目スタジオで「イタリア協奏曲」を録音するグールドを記録した貴重な映像遺産。ピアノ選びから始まるクライマックスの録音風景に加え、トロント郊外の別荘で独りピアノに向かうくつろいだ姿など、若き日の輝きが映しだされる。

【感想レビュー】@theater
映像の中のグールドはとっても若かった!
小さい頃からグールドのバッハのCDを聴いていたけれど、動いている彼を長い時間見るのは初めてだったので、なんだか不思議な心地でした。

完璧主義なイメージはそのままですが、よく喋る、喋る、そして喋る

ユーモアもあって、自分の事をよく知っている思慮深い青年でした。

グールドが、リサイタルよりも録音に重きを置いていたのは、有名なエピソードですが、あそこまで何回もテイクを重ねていたとは……驚きでした!

録音機材もデジタルと違って、高い時代でしょうし。。

イタリア協奏曲の録音のシーンなどは、かなり充実していて、グールドが弾き終える度に、拍手を贈りたくなるほどでした!

彼のあまりのミスタッチの無さは、時に近寄り難い物さえ感じさせるほどですが、映像の中の彼は、とっても人間臭く、彼のバッハはとってもふくよかでした

ニューヨークのスタインウェイの工房で、試弾するシーンも興味深かったです

これまた、念願の映画をスクリーンで観る事が出来て幸せでした





『tokyo.sora』(2002)

2013年07月04日 | 西島秀俊さん☆映画
『tokyo.sora』(2002)

石川寛監督、板谷由夏さん、井川遥さん、香川照之さん、西島秀俊さん出演。



【STORY】
夢を追う6人の女性の人間模様を描いた群像劇。
目的を見失い、煮えきらない日々を過ごす彼女たちの姿をとおして、都会暮らしの孤独と一抹の希望を浮き彫りにする。
(Movie Walkerより引用)

【感想レビュー】
印象的なシーン、カットがたくさんあります。

石川監督の撮る映像が、独特な雰囲気を醸し出しています。

少し色を抑えたような色調は、色褪せて見える時さえあります。

でもその中で、画面いっぱいの真っ青な空が映し出される瞬間には、ハッと胸を突かれました。

建物の下から空を見上げたアングルが画面の奥行きを感じさせます。
…建物越しの空はとても狭くて、少し哀しく映りました。。

まるで空が、登場人物達の心の機微を映しているかのようでした。

色んな空がありました。


板谷さんと西島さんのお2人のシーンは特に好きです。

板谷さんが煙草やお酒を飲みながらお芝居するシーンが格好良くて

西島さんの視線の揺らぎ方や落とし方も本当に素晴らしくて

画になるお2人でした