『近松物語』(1954)
溝口健二監督、長谷川一夫さん(茂兵衛)、香川京子さん(おさん)、南田洋子さん(お玉)進藤英太郎さん(大経師以春)出演。


【STORY】
近松門左衛門作の人形浄瑠璃・歌舞伎の演目『大経師昔暦』(だいきょうじ むかしごよみ、通称「おさん茂兵衛」)を下敷きにして川口松太郎が書いた戯曲『おさん茂兵衛』を映画化した作品。(Wikipediaより)
京烏丸四条の大経師内匠は、宮中の経巻表装を職とし、町人ながら名字帯刀も許され、御所の役人と同じ格式を持っていた。傍ら毎年の暦の刊行権を持ちその収入も大きかった。当代の以春はその地位格式財力を鼻にかけて傲岸不遜の振舞が多かった。その二度目の若い妻おさんは、外見幸福そうだったが何とか物足らぬ気持で日を送っていた…。(Movie Walkerより引用)
【感想レビュー】@theater
スクリーンで観たいと思っていた作品です。
『中原昌也 映画の頭脳破壊』という本の【汚れた足が美しい『マリー・アントワネット』と『大奥』】の章で、鈴木則文さんが、
(大奥:生島と絵島あるシーンで)なぜか舫(もやい)がスルスルと解けて、船が川に彷徨い出るんだよ。
『近松物語』じゃないけど、川が自由の象徴なんだね。
と仰っているくだりを読んで、それでは近松物語を知らないと!
と思ったのでした。
おさんを演じる香川京子さんがとっっても美しかったです
前半の、本当はそこまで強くないのだけど、女将として切り盛りしないとならないというプレッシャーから頑張ってしまっている感じには、なんだか現代と通ずるものを感じました。
長谷川一夫さん演じる茂兵衛と、気持ちがふと寄り添う描写が、奥ゆかしいながらも、色香があって素晴らしかったです
そして、例の川のシーンでは、茂兵衛のある言動で、一転して状況が変わるのですが。
そこからは、腹を括った女性の強さ、強くなれてしまう性のようなものが、鮮やかに描かれていました。
船の上で、おさんは自由を生きたんだなっと、鮮烈な印象を受けました!
また、追っ手から2人で逃げている途中、老婆の小屋から茂兵衛が1人、山の斜面をジグザグに走って降っていくシーンがあるのですが、それが凄かったんです!
スクリーンの斜め右上に向かってジグザグの山道を降っていくので、奥行きを感じさせるのですが、圧巻のシーンでした
作品全体において、静と動の対比が鮮やかで、観ていて飽きさせないのです。
こんなに感情移入も出来て、楽しいんだ‼
…と、モノクロ映画や昔の映画に対する意識が変わりました!
西島さん、ありがとうございます
世界が拡がりました

↑勝手に…。
溝口健二監督、長谷川一夫さん(茂兵衛)、香川京子さん(おさん)、南田洋子さん(お玉)進藤英太郎さん(大経師以春)出演。
【STORY】
近松門左衛門作の人形浄瑠璃・歌舞伎の演目『大経師昔暦』(だいきょうじ むかしごよみ、通称「おさん茂兵衛」)を下敷きにして川口松太郎が書いた戯曲『おさん茂兵衛』を映画化した作品。(Wikipediaより)
京烏丸四条の大経師内匠は、宮中の経巻表装を職とし、町人ながら名字帯刀も許され、御所の役人と同じ格式を持っていた。傍ら毎年の暦の刊行権を持ちその収入も大きかった。当代の以春はその地位格式財力を鼻にかけて傲岸不遜の振舞が多かった。その二度目の若い妻おさんは、外見幸福そうだったが何とか物足らぬ気持で日を送っていた…。(Movie Walkerより引用)
【感想レビュー】@theater
スクリーンで観たいと思っていた作品です。
『中原昌也 映画の頭脳破壊』という本の【汚れた足が美しい『マリー・アントワネット』と『大奥』】の章で、鈴木則文さんが、
(大奥:生島と絵島あるシーンで)なぜか舫(もやい)がスルスルと解けて、船が川に彷徨い出るんだよ。
『近松物語』じゃないけど、川が自由の象徴なんだね。
と仰っているくだりを読んで、それでは近松物語を知らないと!
と思ったのでした。
おさんを演じる香川京子さんがとっっても美しかったです

前半の、本当はそこまで強くないのだけど、女将として切り盛りしないとならないというプレッシャーから頑張ってしまっている感じには、なんだか現代と通ずるものを感じました。
長谷川一夫さん演じる茂兵衛と、気持ちがふと寄り添う描写が、奥ゆかしいながらも、色香があって素晴らしかったです

そして、例の川のシーンでは、茂兵衛のある言動で、一転して状況が変わるのですが。
そこからは、腹を括った女性の強さ、強くなれてしまう性のようなものが、鮮やかに描かれていました。
船の上で、おさんは自由を生きたんだなっと、鮮烈な印象を受けました!

また、追っ手から2人で逃げている途中、老婆の小屋から茂兵衛が1人、山の斜面をジグザグに走って降っていくシーンがあるのですが、それが凄かったんです!
スクリーンの斜め右上に向かってジグザグの山道を降っていくので、奥行きを感じさせるのですが、圧巻のシーンでした

作品全体において、静と動の対比が鮮やかで、観ていて飽きさせないのです。
こんなに感情移入も出来て、楽しいんだ‼
…と、モノクロ映画や昔の映画に対する意識が変わりました!
西島さん、ありがとうございます

世界が拡がりました


↑勝手に…。