『風立ちぬ』(2013)
宮崎駿監督、声の出演:庵野秀明さん(堀越二郎)、瀧本美織さん(里見菜穂子)、西島秀俊さん(本庄)、西村雅彦さん(黒川)。
【STORY】
ゼロ戦の設計者・堀越二郎と作家の堀辰雄をモデルに、1930年代の日本で飛行機作りに情熱を傾けた青年の姿を描くアニメ。
美しい飛行機を製作したいという夢を抱く青年が成し遂げたゼロ戦の誕生、そして青年と少女との出会いと別れをつづる。
【感想レビュー】@theater
公開二日目に観に行けました
ネタばれしない程度に少しだけ
近年のジブリの中では、かなり分かりやすく、シンプルなストーリーではないかと思います。
今回は、脚色するにしろ、大正から昭和を舞台に、実在した2人の人物の半生を1人分にして描くという事で…そこまでぶっ飛んだりしないだろうな、とは思っていましたが、奇を衒うような事もなく、作品全体が誠実な作りでした。
飛行機が好きで、美しい機体を造る事に夢中…それだけなのに、自分の追求する対象が、戦争の道具になってしまうなんて、こんな皮肉はなかなか受け入れ難いだろうな…と思いました。
そして、ハウルでも確か、飛行機がこれから街を『焼く』とか『焼きに行く』みたいな表現があったと思うのですが、今回もそう言うくだりがありました。
例えば、爆撃機を『落とす』や『落としに行く』、または『落とされた』などの表現とは違って、もっと直接的な意志を感じる表現だと思うのです。
この『焼く』という言い回し、耳の奥に残って、本当にゾッとします。。
そして、今回は西島さんが本庄さんの声を担当されていて…
ジブリはいつも、公開初日か翌日には必ず観に行くほど楽しみにしているのですが、勿論今回は特別な思い入れがありましたっ
西島さん×ジブリ…夢過ぎます…
本庄さん、格好良かったです
キザで饒舌で、ちょっと皮肉屋で…友達想いで…
声質や声圧と、語尾のキレ具合に速水先生を感じました
速水先生を明るくした感じですけども。
ジブリ史上初の格好良いキャラクター、と言っても過言でないかも…
そして、お友達の二郎は天然ですから、庵野さんのお声、とっってもハマっていたと思います。
それにしても、ヒロインの里見菜穂子の健気さ、可愛げに黒川が悦ぶシーン…はてどこかで?…。
先日『西鶴一代女』を観に行った時に感じた(おじ様が多かったのです)劇場の空気でした…
また本庄さんに会いに行かなくては…!!