☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『ニーチェの馬』(2011)

2013年07月20日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『ニーチェの馬』(2011)

タル・ベーラ監督、ボーク・エリカさん、デルジ・ヤーノシュさん出演。

監督が“最後の監督作”と公言して作り上げた作品。
美しいモノクロの長回し映像で捉えた1人の農夫とその娘の過酷な日常生活を通じて、人間の倫理と尊厳を問う。
ベルリン国際映画祭で審査員特別グランプリと国際批評家連盟賞を受賞。



【STORY】
初老の男(デルジ・ヤーノシュ)とその娘(ボーク・エリカ)、そして年老いた馬が暮らす、人里離れた荒野の中の一軒家。
唯一の収入源は馬と荷馬車だった。父は荷馬車仕事を、娘は家事を行なって日々を過ごす。暮らしぶりは貧しく、毎日は限りなく単調。熟練の動作と季節の変化、一日の時間によってリズムと決まりきった仕事が与えられるが、
その重荷が残酷に彼らにのしかかる…。
(Movie Walkerより抜粋)

【感想レビュー】
ようやく念願の作品を観れました!

『セイジ 陸の魚』と同時期に公開されていたのですが、西島さんお勧めという事で、ずっと気になっていたのです。


凄かったです!!


風の音

目を瞑って聴くと、さらに動きが伝わってきます。


劇中音楽

もうずっっっと、同じメロディーで、頭の中から離れません…。

どうしても音を耳が追ってしまうので、さらに忍耐を強いられました…。

ラヴェルのボレロみたいに…無限ループな感じです…

でも、作品にピッタリでした


モノクロのきめ細やかな映像美

あまりに美しかったので、素人の私でも画面の中の構図や配置が素晴らしいのが分かりました!

冒頭の、吹きさす強風の中を、ひたすら荷馬車で行くシーン!

下から馬を撮っているようで、凄い迫力がありました


とにかく、頑固なまでに長回しのシーンの連続で、観る者に忍耐を強いる作品です。


154分という長い時間を、作品と睨めっこするわけですから、この長回しの連続を観ているうちに、ここでの暮らしがいかに単調で、しかも過酷であるか…を伺い知る事になります。

そして、ずっと観ているうちに、思う事が変化していくのですが、それが良いのでしょうね。


とにかく、頑固なまでの長回しや荒れ狂う風の音がとっても素晴らしかったです