☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『光の雨』(2001)

2013年11月10日 | 邦画(1990年以降)
『光の雨』(2001)

高橋伴明監督、萩原聖人さん、裕木奈江さん、山本太郎さん、池内万作さん、大杉漣さん、塩見三省さん出演。


【STORY】
連合赤軍による14名もの同志殺人事件の実態に迫る衝撃のドラマ。立松和平の同名小説を劇中劇として描き、当事者を演じる俳優たちの苦悩を通して“事件”を検証する。(movie Walkerより)

【感想レビュー】
何だかとっても哀しくなってしまいました。
映画に、ではなく、総括という名の粛清に…。

若松監督の『実録・連合赤軍~』を観た時は、閉鎖された世界で起こる、先細りの思考停止状態に憤りと恐怖を感じましたけれども…。

『光の雨』は、演じる役者達が、役の中で、それぞれ等身大の自分と演じる役を行ったり来たりする作りなので、この時代を知らない世代でも、その時何が起きていたのか…、どういう状況下だったのか…、何を感じていたのか…、などの疑問を一緒になぞって観る事ができます。

一人ずつの心理描写が素晴らしくて、引き込まれました。

山本太郎さんは、連合赤軍のリーダーを演じていましたが、とても嵌り役でした!
また、裕木奈江さんは、あの可愛い童顔なお顔立ちで…かえって怖かったです…

大杉漣さんや塩見三省さんが、当時、学生運動を経験した世代として出てきますが、彼らの台詞は、私が一番知りたい事でもありました。


そして、当時の若者と今の若者の違いなども描かれていて、でもだんだんと本質的に実は変わらないところもあるんだ、という部分も描かれていて、観ていてとっても、合点がいきました!