☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『渋谷』(2008)

2013年11月16日 | 邦画(1990年以降)
『渋谷』(2008)

西谷真一監督、綾野剛さん、佐津川愛美さん、松田美由紀さん、井浦新さん出演。


【STORY】
写真家、藤原新也が1人の少女との出会いとその結末を描いたノンフィクション作品を「青空のルーレット」の西谷真一が映画化。渋谷の路上で出会った母と娘の愛憎を「殯の森」のカメラマン中野英世がドキュメンタリーのようなタッチで捉える。(Movie Walkerより)

【感想レビュー】
90年代の半ば以降を学生時分、“渋谷”で過ごした私にとって、“渋谷”は今でも何か特別な思い入れのある街です。

スクランブル交差点は、まさに渋谷を象徴する場所です。

多感な年頃だった当時、あの排他的な感じを味わいたくて、よく行ったなぁとしみじみ思い出します。


映画の少女達も、あのスクランブル交差点で味わう排他的な感覚に、癒しと同時に刹那的な哀しみを覚えるのでしょうか…。

軸となる母娘のバックグラウンドについて、台詞による説明が多いのですが、取材という設定なので、自然に展開されました。

78分という短い作品ながら、ある母娘の側面を描いています。

少し物足りない感じは否めませんが、
自分を投影し、行間を補填しつつ観る見方をすれば、作品の意図するメッセージを感じる事が出来るかもしれません。

むしろ、それによって、この映画は完成するのかもしれません。

この映画のように母娘でなくても、人間関係において何か蟠りがある場合、この“許す”、“赦す”事が出来れば、自分自身を解放する事が出来るのでしょうけど、それはなかなかに難しい事なのかもしれません。

でもそれしか、乗り越える道は無いのかもしれません。。

ある一つの道しるべを感じました




『座頭市』(2003)

2013年11月16日 | 邦画(1990年以降)
『座頭市』(2003)

北野武監督、北野武さん(座頭市)、浅野忠信さん(服部源之助)、橘大五郎さん(おせい)出演。



【STORY】
時代劇史上に残る名作シリーズ「座頭市」を、世界的人気を誇る北野武監督が大胆にリメイク。町を牛耳る悪党を相手に大暴れする盲目のヒーローの姿を描いた痛快アクション。(Movie Walkerより抜粋)


【感想レビュー】
お、面白かった~!!!

うおぉぉ~
テンションが思わず上がります

始めは、あれ?いつもよりもシリアス…?真面目な感じ…?とちょっと淋しくなりましたが、心地良く裏切られました

シリアスなシーン、スタイリッシュな殺陣のシーン、コントシーン、芸術的なシーン、が幾層にも重ねられて、すっかり虜です

浅野さんの武士っぷり、凛々しかったなぁ

夏川結衣さん、ゾクゾクする美しさでした

監督の座頭市、格好良かったです…


所々、タップダンスのシーンやリズムが効いたシーンがあるのですが、そのスタイリッシュな差し込み方が素敵過ぎます

そしてラスト、座頭市を除くみんなで踊るダンスシーンは、日本独特のリズムをタップダンスで表現するという視覚的な融合が…!!

フィナーレに向かって、純粋に高揚させてくれるエンターテイメントな作品でした

本家本元の『座頭市』も観なければ!