☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『夜の片鱗』(1964)@東京フィルメックス

2013年11月28日 | 邦画(クラシック)
『夜の片鱗』 The Shape of Night
第70回ヴェネチア国際映画祭クラシック部門出品
1964年/106分
©1964 松竹
脚本:権藤利英 原作:太田経子
出演:桑野みゆき、平幹二朗、園井啓介、岩本多代 、富永美沙子、菅原文太


【作品解説】
19歳の芳江は、工場で働くかたわら、夜はバーに勤めていた。そこで知り合ったサラリーマンの英次に人生を託して身体を許したが、実は彼はヤクザ組織に身を置いていた。やがて金を無心するだけでなく、売春を強要するようになった英次に耐えきれなくなった芳江は逃げ出そうとするが...。どうしようもない男と知りつつ離れることのできない、複雑な心理に揺れ動く女性を桑野みゆきが好演。印象的な色彩設計やカメラワークが映像に深みのある美しさを生み、物悲しさをたたえた叙情的な世界を作り出すことに成功している。 (フィルメックス公式サイトより)

【感想レビュー】@theater
昨日観た3本の中で、実は一番夢中で観た作品です

桑野さん、今年観た『青春残酷物語』で知っていたので、なんか嬉しかったです

青春~では、茶色っぽい髪の色でしたが、夜の片鱗では、黒髪に白くてほっそりした首がゾクゾクするほど美しかったです

ワンピースなどのファッションも可愛い!!

19歳の純情な様から、何処まで行っても逃れられない男との生活に疲れていく様までの変貌ぶりが凄かったです!

お化粧をして、彼女は夜を纏うのです
初めは、お昼はまだ清楚な格好だったのに、だんだんと、お昼なのに、夜の続きを纏っている感じが…声も低く、投げやりな感じが…


平幹二朗さん演じる英次は、クールで威張っている若い頃と、家の事や彼女の細々とした世話をするようになるまでの落差が凄くて…

惨めな姿…がもう見ていられない位の落ち方で…


男女の仲のコテコテの内容と言われれば、そうですが、ここまで骨太だと本当に楽しいです

夜景に浮かぶお店のネオン看板、本当に少なかったなぁ…。
中央にぽっかり浮かぶ“トルコ”にテンションが上がりました

…と書くと誤解されそうですが、トルコ=ソープって知らなくて、間違えて『青春トルコ日記』を夏のヴェーラで観てしまったんです…。それで知ったので、見つけて本当だ!って思って合点がいったのです

40代以上の方は、普通に知っているそうで‼

でも昔の映画を見ていると、そういう事もまた発見で、面白いです



『カラオケ・ガール』(2012)@東京フィルメックス

2013年11月28日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『カラオケ・ガール』Karaoke Girl / SAO KARAOKE
タイ、アメリカ / 2012 / 77分
監督:ウィッサラー・ウィチットワータカーン (Visra VICHIT VADAKAN)


【作品解説】
ウィッサラー・ウィチットワータカーンの監督デビュー作『カラオケ・ガール』は、ナイトクラブでホステスとして実際に働いていた女性を主役に起用し、彼女の日常生活をフィクションとドキュメンタリーを交えて描いた作品である。田舎の村で育ち、15歳の年に都会に出稼ぎにやって来たサー。3年間工場で働いた後、彼女は田舎の家族を養う唯一の手段として、夜の世界に身を投じた。ウィチットワータカーンは数週間をサーとともに過ごし、姉妹のような関係を築いた後、脚本の執筆を開始したという。久しぶりに故郷の村に戻ったサーが都会で働いていた時とは全く異なる表情を見せる瞬間が感動的だ。ロッテルダム映画祭コンペティションで上映。(フィルメックス公式サイトより)

【感想レビュー】@theater
熱帯夜の街をネオンが彩ります。
車のパッーパッーという、アジアの交通には欠かせない喧騒音が響きます。

家族の為にお金を稼ぎ、村の行事にも高額の寄付をする彼女は、田舎の村の人々に偉いと慕われてるようでした。

強く引くアイラインは、彼女の武器に見えました。
素顔の彼女はあどけない顔立ちの可愛い女性です。

瑞々しい作品でした

でも、描きたい事は何となく分かるのですが、正直、今ひとつ掴まれるものがありませんでした。。