『お茶漬けの味』(1952)
小津安二郎監督、佐分利信さん、木暮実千代さん、笠智衆さん、津島恵子さん、鶴田浩二さん出演。
【STORY】
『麦秋』に続いて小津安二郎と野田高梧が共同で脚本を執筆し、映画化した作品。地方出身の素朴な夫と夫にうんざりする上流階級出身の妻、二人のすれ違いと和解が描かれる。
【感想レビュー】
これもまた、愛おしい作品でした
仕事がバリバリ出来て、物静かで芯の強い夫と、家に使用人が居て、料理どころか台所にも入った事がないような妻とのお話し。
妻は、いつもいつも夫に不満を持っていて、友人や姪の前で夫の悪口を言う事を憚らず…。
悪口ばかり言っているから、余計に増幅されて、益々、夫の事が厭になっていくようです。
自由気ままで奔放で、気位の高い妻を木暮実千代さんが演じていますが、本当に、憎たらしいほど可愛げのない妻で!
それがあるきっかけで、ほろほろと溶けて、夫婦は結婚して初めて、心が通ったのでした
そのモチーフにお茶漬けを使うなんて、なんて温かくて、なんて素敵なのでしょう
『晩春』の笠智衆さんの台詞に、結婚する事が幸せなのではない、何年かかるか分からないけれど、幸せは二人で作っていくものだ、のようなくだりがありましたけど、このテーマ、繋がっていました
普遍的ですね
それでもたまに、この価値観は半世紀以上経っても、まだ変わらないのか⁈…という事もあれば、むしろ後退している⁈…という事もあって、面白かったです
また笠智衆さんが、パチンコ屋の店主で、先に観た3本と雰囲気が違うのも見どころで、嬉しくなるポイントでした
小津安二郎監督、佐分利信さん、木暮実千代さん、笠智衆さん、津島恵子さん、鶴田浩二さん出演。
【STORY】
『麦秋』に続いて小津安二郎と野田高梧が共同で脚本を執筆し、映画化した作品。地方出身の素朴な夫と夫にうんざりする上流階級出身の妻、二人のすれ違いと和解が描かれる。
【感想レビュー】
これもまた、愛おしい作品でした
仕事がバリバリ出来て、物静かで芯の強い夫と、家に使用人が居て、料理どころか台所にも入った事がないような妻とのお話し。
妻は、いつもいつも夫に不満を持っていて、友人や姪の前で夫の悪口を言う事を憚らず…。
悪口ばかり言っているから、余計に増幅されて、益々、夫の事が厭になっていくようです。
自由気ままで奔放で、気位の高い妻を木暮実千代さんが演じていますが、本当に、憎たらしいほど可愛げのない妻で!
それがあるきっかけで、ほろほろと溶けて、夫婦は結婚して初めて、心が通ったのでした
そのモチーフにお茶漬けを使うなんて、なんて温かくて、なんて素敵なのでしょう
『晩春』の笠智衆さんの台詞に、結婚する事が幸せなのではない、何年かかるか分からないけれど、幸せは二人で作っていくものだ、のようなくだりがありましたけど、このテーマ、繋がっていました
普遍的ですね
それでもたまに、この価値観は半世紀以上経っても、まだ変わらないのか⁈…という事もあれば、むしろ後退している⁈…という事もあって、面白かったです
また笠智衆さんが、パチンコ屋の店主で、先に観た3本と雰囲気が違うのも見どころで、嬉しくなるポイントでした