『トランジット』 Transit / Transit
フィリピン / 2013 / 92分
監督:ハンナ・エスピア(Hannah ESPIA)
【作品解説】
イスラエルのヘルツリヤで働くフィリピン人労働者モイゼスが息子の4歳の誕生日を祝うためにテルアビブのアパートに戻ってくる。その日、モイゼスと隣人のフィリピン人女性ジャネットは、イスラエル政府の移民政策の変更により、外国人労働者の子供たちが強制送還されることになったことを知る。モイゼスとジャネットはそれぞれの子供たちの存在を隠そうと画策するが......。フィリピンのインディー映画の登竜門として知られるシネマラヤ映画祭で最優秀作品賞を初めとする数々の賞に輝いたハンナ・エスピアの監督デビュー作『トランジット』は、イスラエルの外国人労働者という興味深い題材にスポットを当てた作品だ。俳優たちの演技のアンサンブルも見事である。 (フィルメックス公式サイトより)
【感想レビュー】@theater
これはとても面白かったです!
もちろん、ストーリー自体は深刻なテーマがモチーフですし、観ていて辛い瞬間もシーンも多々ありました。
でも、作品の終点がある程度分かる内容がテーマなのですが、観せ方が斬新過ぎて、飽きさせない造りだったのです
初めは、時間軸が何度も戻るので、不思議でした。
戻る度に、ちょっとずつ違う角度から、そして台詞も付いたり付かなかったり?で。
それを重ねる度に、だんだん登場人物のそれぞれの心の動きが深度を増していき、作品自体もより深みを増していくようでした。
そんな斬新な造りなのに、登場人物たちは、とっても人間味があって、逆にその温度が浮き彫りになるというか…。
そういう意味で面白かったのです‼
そして、やっぱり映画を通して、イスラエルの今を知る事ができました。
それがほんの一部であっても、繋がっている事がたくさんあると思うので、観て本当に良かったです
Q&Aで、監督のお話しが聞けました。
中でも、一番気になっていた、多角的な視点について聞いて下さった方がいて、とっても嬉しかったです
質問の内容は、確かこんなでした。
同じ場面を、登場人物それぞれの視点から捉えて編集していた事について。
これについては、監督、確かこのように仰っておられました。
一番始めはオーソドックスに時間軸通りに脚本を書いた。
それは、スタッフが混乱しない為でもあった。
でも、監督をする前は、自分は編集をやっていたので、常に新しい編集の手法を模索している。
それで、こういう形になったとの事でした。
常時カメラを、一つのシーンでも、4~5台(5~6台?←細かい数字は忘れてしまいました)回していたので、編集するに当たって、部品はたくさんあったとの事でした。
Q&Aは、とっても興味深くて、楽しいです
フィリピン / 2013 / 92分
監督:ハンナ・エスピア(Hannah ESPIA)
【作品解説】
イスラエルのヘルツリヤで働くフィリピン人労働者モイゼスが息子の4歳の誕生日を祝うためにテルアビブのアパートに戻ってくる。その日、モイゼスと隣人のフィリピン人女性ジャネットは、イスラエル政府の移民政策の変更により、外国人労働者の子供たちが強制送還されることになったことを知る。モイゼスとジャネットはそれぞれの子供たちの存在を隠そうと画策するが......。フィリピンのインディー映画の登竜門として知られるシネマラヤ映画祭で最優秀作品賞を初めとする数々の賞に輝いたハンナ・エスピアの監督デビュー作『トランジット』は、イスラエルの外国人労働者という興味深い題材にスポットを当てた作品だ。俳優たちの演技のアンサンブルも見事である。 (フィルメックス公式サイトより)
【感想レビュー】@theater
これはとても面白かったです!
もちろん、ストーリー自体は深刻なテーマがモチーフですし、観ていて辛い瞬間もシーンも多々ありました。
でも、作品の終点がある程度分かる内容がテーマなのですが、観せ方が斬新過ぎて、飽きさせない造りだったのです
初めは、時間軸が何度も戻るので、不思議でした。
戻る度に、ちょっとずつ違う角度から、そして台詞も付いたり付かなかったり?で。
それを重ねる度に、だんだん登場人物のそれぞれの心の動きが深度を増していき、作品自体もより深みを増していくようでした。
そんな斬新な造りなのに、登場人物たちは、とっても人間味があって、逆にその温度が浮き彫りになるというか…。
そういう意味で面白かったのです‼
そして、やっぱり映画を通して、イスラエルの今を知る事ができました。
それがほんの一部であっても、繋がっている事がたくさんあると思うので、観て本当に良かったです
Q&Aで、監督のお話しが聞けました。
中でも、一番気になっていた、多角的な視点について聞いて下さった方がいて、とっても嬉しかったです
質問の内容は、確かこんなでした。
同じ場面を、登場人物それぞれの視点から捉えて編集していた事について。
これについては、監督、確かこのように仰っておられました。
一番始めはオーソドックスに時間軸通りに脚本を書いた。
それは、スタッフが混乱しない為でもあった。
でも、監督をする前は、自分は編集をやっていたので、常に新しい編集の手法を模索している。
それで、こういう形になったとの事でした。
常時カメラを、一つのシーンでも、4~5台(5~6台?←細かい数字は忘れてしまいました)回していたので、編集するに当たって、部品はたくさんあったとの事でした。
Q&Aは、とっても興味深くて、楽しいです