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いつだって明日はいい日

捨てられないもの

遅々として進まない家の片付け、遺品整理。
「そんなもんまとめて捨てればいいのよ〜、とっといたってしょーがないでしょ!」
ごもっともなんですが
一緒に暮らしていたからこそ、なかなか思い入れとか引き摺るものもある。


特に困るのが日記とか写真とか…
納戸の奥に積んであるアルバムと写真の入った箱、とうぶん手を付けられそうにない。
なぜか別に置いてあった一冊の古いアルバム。
ボロボロでレトロ感、満載。


えっ?これ日本?
大陸の国じゃないよね?



昭和の歴史とかドキュメンタリーに出てきそうなセピア色の写真。



洋裁学校の集合写真だろうか?
お洒落なコートやワンピースの若い女性達。



伊香保温泉 昭和二十四年…
伊香保の石段はあまり変わりがないようだが、下駄屋さんが時代を物語る。



婦人雑誌のモデルのようではないか(笑)


若い頃の母は美人だったんだな。
ちっとも似ていない
似たのはチビでデブなとこだけだね。



老人ホームに入居するときに拡大プリントしてフレームに入れて持たせた写真。
祖父母と姉と甥っ子の写真。
初曾孫を囲んで幸せそうな笑顔が溢れている。
母は「おじいちゃん(父親)に会いたい。おじいちゃんが一番好き。」と何度も言った。おじいちゃんのことばかりだった
病気になってからは父(夫)のことは全く言わなかった。
、よほど自分の父親が恋しかったのだろう。だからこの写真を老人ホームの部屋に飾ってあげたのだ。



1月15日は母の誕生日だった。
朝、仏壇に手を合わせながらふと「ばーちゃん、生きてたら何歳なんだ?」と考えた。
30歳で私を産んだのだから私が60歳なら母は90歳か…。
母がまだ元気な頃、「90歳まで元気でいたら、いくらでも面倒みてあげるから。だから元気でいてよ!」と言うと母は「ハイハイ、頼みます」と言って笑っていた。
口の悪い娘と諦めている母の日常会話だった。
90歳どころかだいぶ早くに介護されるようになって、いなくなっちゃったね。

古いアルバム一冊でこんなにも時間かけてるのだ。
全てを片付けるまでにどんだけかかるんだろうか???








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