「今度くる時は奥さんを連れて来て下さい」と言われた。
その奥さんも耳が悪く先生の言っていることがよく聞き取れない。
それで娘を連れて行くことにした。
娘は看護婦をしているので勤務が不規則で都合がつくかどうか分からない。
電話したところその時間は約束をしている人がいるので会いに行けるかどうか分からないという。
そこを無理にお願いして都合を付けて貰った。
そして、もう昨日の話であるが、病院に来て貰って先生の話を聞いてもらった。
担当医はいつもの内科の先生と違って外科の先生だった。
「今日なんで呼ばれたのか、先生に聞いていないのか?」
迷惑そうに尋ねられた。
誰も知らない。「私はただカテーテルの話をする」と伝えてあった。だから家族は知っているはずがない」
耳の悪くしかも記憶のない私はそれ以上のことは覚えていない。
先生は担当医からカテーテルを入れる手術をしてくれと頼まれたので、今度の外科の先生は当然話が付いているものと思っていたらしい。それで手術の日程も組んでいたらしい。
それが、全部振出しに戻って、不満のようだった。
年齢も80歳を過ぎると記憶力も衰えて、先生の言っていることがよく理解できないばかりか、それも家族に伝えることも難しい。医師も患者扱いが難しい時代になった。
お陰で外科のお医者様大変ご迷惑。本当に手術していいのかどうか困惑されたことでしょう。
仕方ないから、最初から丁寧に説明しなければならなくなった。
高齢になると血管がもろくなって、抗癌剤の薬品が血管外に漏れる危険性が高くなる。そうしたらえらいことになるのでそれを防ぐためにあらからじめ血管内に細い管を通して防ぐそうだ。
そうしたら抗癌剤治療の為にいちいち穴を開けていたら、血管が痛んでかたくなって点滴が上手く入らなくなる。
それで点滴液が漏れる恐れがあるので、何回も使えるように血管内にカテーテルを埋め込んで点滴が出来るように予め入り口を作っておく手術だそうだ。
体を傷つける手術なので、やりたくないと抵抗したが、どうもそうはいっていられないらしい。
無理やり同意書を書かされた。
手術はいつになるのか。
あまり心配しないで
簡単だから たぶん