Y子さんの退職

ウチの学園の歴史は、1990年からのいわば「前史」があるとはいえ、1993年11月1日のフリースクールのスタートから始まる。もちろん私自身がこのすべてに関わっているのだが、1997年にボランティアとして関わって以来ほとんどを事務長としてその任にあったTYさんが、この8月をもって退職することになった。一身上の都合である。たくさんの卒業生や父母OBからも感謝とお礼が贈られている。

彼女は、教育の任にはなかったが、それをはるかに超えて子どもたちに関わった。学校でいえば養護の先生的な仕事、あるいはカウンセラー的な役割、を時には母親的な気持ちをもって、あるいは教師的な責任感をもって果たされた。このことを知っているから生徒や父母が、お礼を込めて挨拶していた。

札幌自由が丘学園の歴史を共につくってきた人たちが、それぞれの事情があるにしても退職していくことに言いしれぬさびしさを思う。同時に、別のステージを常に用意していく責を残った者は負うことになると自覚する。

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