NHKテレビ「731部隊の真実」

13日の夜、NHKテレビは、日中戦争時に中国(昔言っていた「満州地区」)で日本の最新医学陣が軍と一体となって進めた人体実験の実態を報じた。これを見て、そもそも戦争というものはヒドイものだ、と言われるがそのどの言葉をもしのぐヒドさ(非道い、酷い)を持っているものだということを物語っていた。

中国人を手当たり次第拉致し、日本の最も優れた医学者(医師)たちが軍といっしょになって人体実験を進めていた。昭和15年以来、年間約600人を人体実験の材料として731部隊に運び込まれてきたという。これを京大や東大その他日本の優れた医学生が「実験材料」として切り刻み、さまざまな細菌を飲ませ、あるいは注射をして生きた人間にどういう作用がおこるかを調べたとのこと。そういう非道いことをしながら年間(今のカネで)300億円がこの部隊に提供されたのだという。

戦後、このときに作られたデーターはアメリカに持ち込まれた。この実に貴重なデーターを提供されたアメリカ軍は731の関係者の罪を問わなかった。そして彼らは戦後の日本で大学の研究者や人によっては大学の学長の地位にまでたどり着くなどの人もいたとのことだ。そして自分たちの犯した行為については完全に黙秘を貫いた(しかしその遺族の中にはデーターをひそかに提供した人もいた)。
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