「自分探し」

以前にも記したことがあるが、この「自分探し」という語について私自身はどうも落ち着かない感がしている。意味はおおよそ分かっているのだが、例えば高校「倫理」の最初のテーマが「青年期」関連のことが書かれているし、ここではまだ「自分探し」云々の語は見えないのだが、その意味が縷々説かれる。

青春期はまさにこの語にふさわしい行為をみんながみずからの欲求として行う。

要するに、自分の能力、可能性、趣味、適性、交友関係を広げること、学習のテーマを特に深めることを希望すること、こういったことを青春の時期は誰もが等しく深め探求し、そして自分の進路を考えていく、といったようなことを総じて「自分探し」というのだろう。

そしてそれはそれでいいのだが、何か昔の若者はこのような「自分探し」行為はしてこなかったのでは、といいたいような。

ちなみに広辞苑第7版にはこの語は「まだ」載っていない。
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