「趣味は読書」

小学生のころから、「私の趣味は読書」という自覚をしてきた。小学校から中学校時代、暗い灯りの下で「家の光」「キング」などの雑誌と吉川英治の小説などを読んだ。吉川英治の小説はもちろん時代小説。文字どおり血湧き肉躍る感想をもってウチの物置にほおって入れられていた雑誌をあさって読んだものだった。
高校にはいってすぐ、読書もレベルアップしなければ、という意識があったのか、学校の図書館から借りたドストエフスキーの「罪と罰」を読んだ。(内容はよく分からなかったが、この主人公ラスコーリニコフという名前だけは今にいたるまで記憶にある)。

「将来、小説家になりたい」と思ったこともあった(すぐこれは引っ込めたが)。

最近、ヒマができたのでこの「趣味」をもっと「深めたい」(?)という気持ちで毎日読書に時間を費やしている。最近は司馬遼太郎など日本人作家だ。


今は船山馨の「石狩平野」2冊に続いて、同じ作家の「お登勢」2冊を読んでいるのだが、いずれも2回目だ。1回目は10年以上前のことだからあまり内容の記憶はないが、どちらも女性が主人公。また主要な舞台は北海道だ。明治から昭和にかけての日本の近代化と戦争の歴史の中で平和と誠実さを堅持して、歴史の荒波に抗して生きる主人公に苦闘に共感し支援しながらの読書だ。

作品の中味とともにこれを生み出した作家の生き方にも思いを致しながらの読書。小説も2回以上詠むことが必要かな、と実感している。今の「お登勢」の内容についてはまた改めて。

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