大人になってから聞くこともないと思っていましたが
今昔物語集がドラマに登場し、これにまつわる自分の記憶を留めておこうかなと思います。
中学3年生のときに、国語の授業で習って以来です。
話しの出だしが、今は昔~で始まる内容の話を集めたもので
その当時習ったのは、さすがに紀遠助ではく「実因僧都」(じついんそうず)というお話しでした。
以下は、中3のとき暗唱させられた部分です。(こういうことは覚えてるのね)
いまはむかし、ひえのやまのさいとうにじついんそうずという人ありけり
こまつのそうずとぞいいける
けみつのぎょうにつきて やんごとなかりけるひとなりけり
また いみじくちからあるひとにてありける
そうず昼寝をしたりけるに
若き弟子ども、 師の力あるよしを こころみんがため
クルミをとりもてきたりて
師の足のとおがおよびにクルミ八つをはさみたりければ
僧都そらねをしたりければ
うちまかせてはさまれてのち
うちうむめてねのびをすれば
八つのクルミ一度にはらはらと砕けにけり
簡単に言うと、昔すんげー力持ちだと噂の坊さんがいて
本当かよって思ってた弟子が、昼寝をしている師匠の足の指にクルミを挟んでみたら
気が付いた坊さんが、わざとなすがままにしといて
寝たまま「う~ん」って身体を伸ばしたら、挟んでたクルミを割っちまったんだぜ!
というくだりのようです。
更に続きがこちらにありますので、貼り付けさせていただきます。
きっと今でいう、ミステリー集みたいなモノだったんでしょうね。