続・黍生山の村夫子(きびゅうやまのそんぷうし)

黍生山の村夫子が「蜂を追いかけた」とか「山が笑った」とか言ってます。

人生七十古来希なり

2020年09月19日 04時18分28秒 | 日記

今日はバカの誕生日です古希になりました

なので「寧比曽岳曽岳を7」を中断して由来の杜甫の漢詩を

曲江 二

朝回日日典春衣  朝(やくしょ)より帰り日々に春衣(はるぎ)を典(しちいれ)し

毎日江頭尽酔帰  毎日江の頭(ほとり)に酔いを尽くして帰る

酒債尋常行処有  酒債(しゅさい)尋常(じんじょう)行処(こうしょ)に有り

人生七十古来稀  人生七十古来希なり

穿花蛺蝶深深見  花を穿つ蝶(ちょう)は深深(しんしん)として見え

点水蜻蜓款款飛  水に点ずる蜻蛉は款款(ゆったり)と飛ぶ

伝語風光共流転  風光に伝語す、共に流転するも

暫時相賞莫相違  暫時相賞して相違(たが)うこと莫(な)からん

 

役所から帰ると毎日春着を質に入れ、曲江のほとりに出掛けては酔っ払っ帰ってくる。

酒による借金は何処に行ってもついて回る。昔から七十まで生きた奴は滅多にいない。

花から花へと蜜を吸う蝶が花陰に見える。点々と水面に触れながら蜻蛉はゆったりと飛んでいる。

風よ光よ、共に移り変わる身ではあるが、今この時だけは信頼し合い裏切らないようにしよう。

 

朝廷?に出仕していたこの時期、波瀾万丈の浮かばれない杜甫の人生で唯一穏やかな日々だったようです。

阿倍仲麻呂と親交があったのもこの時期ではないでしょうか。

そんな穏やかな日々の中でも酒を飲まなきゃならないほどの悩みがあったんですね。

酒による借金と一緒に思うようにならない人生も付いて回ったようです

 

 

コメント (15)
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