超空洞からの贈り物

様々なニュースや日常のレビューをメインに暗黒物質並に見つけ難い事を観測する、知識・興味・ムダ提供型共用ネタ帳です。

新しい性ホルモン発見、男性用ピルも?

2010年01月14日 21時13分15秒 | 健康・病気
 最新の研究によると、ヒトの新しい性ホルモンが発見された。研究者自身は明言を避けているが、この自然ホルモンの発見は待望の男性用経口避妊薬の開発につながる可能性もあるという。

 今回発見された性腺刺激ホルモン放出抑制ホルモン(Gonadotropin inhibitory hormone:GnIH)は、約10年前に鳥類で初めて確認されていたが、最近になってヒトの脳の視床下部でも発見された。視床下部では睡眠、性欲、体温などを司るホルモンが作られる。

 GnIHは、性と生殖に関わる各種ホルモンの放出をうながす性腺刺激ホルモン放出ホルモン(Gonadotropin releasing hormone:GnRH)を抑制する働きを持っている。そこでこの新発見のホルモンを使って避妊が可能になる日が来るかもしれないという声が聞かれるわけである。

「確かにそれも考えられるが、実現するにはまだわかっていないことが多すぎる」と今回の研究の共著者であるカリフォルニア大学バークレー校の生物学者ジョージ・ベントレー氏は語る。

 アメリカ国立衛生研究所の生殖科学部門を率いるルイス・デパオロ氏も同意見で、男性用経口避妊薬のことを考えるのはまだ「時期尚早」だという。

 動物がGnIH(抑制ホルモン)を持っていることは2000年に判明しており、ヒトにもGnIH遺伝子があることも知られていたが、このホルモンがヒトでも作られるのかどうか、またその役割は何なのかは、これまで明らかになっていなかった。

 しかし今回の研究で、ヒト5人の視床下部からGnIHが検出され、このホルモンが生殖力増進効果を持つGnRHを作る神経細胞に影響を及ぼすことが証明された。研究結果では、GnIHは乳癌や前立腺癌などホルモン感受性のある癌の治療に取り入れられる可能性があるとしている。

 現在、生殖力を高めるGnRH(放出ホルモン)の抑制には人工物質が使われているが、アレルギー反応、体重増加、ほてりなどの副作用が見られる。一方でGnIHは、副作用を伴わずに生殖器官の働きを自然に抑えることができる可能性があるとしている。

 しかし「まずヒトの体におけるこのホルモンの働きと他のホルモンとの関係を理解することが先決だ。まだ先は長いが、ヒトにもこのホルモンがあるという事実は役に立つ」と研究の共著者のベントレー氏は語る。

 今回の研究には関わっていないアメリカ国立衛生研究所のデパオロ氏も同意見だ。「使い道はわかっているが、その重要性や役割は依然としてよくわかっていない。しかし何らかの重要性があるはずだ。そうでなければ、そもそも存在していないだろうから」。

~NGより~
Photograph by Arthur Tilley, Taxi/Getty Images

コーヒーがC型肝炎の進行を遅らせる

2009年11月07日 22時36分11秒 | 健康・病気
 コーヒーを飲むと、慢性C型肝炎患者の疾患の進行を遅らせることが新しい研究により判明した。

 医学誌「Hepatology(肝臓学)」11月号に掲載の今回の研究では、C型肝炎ウイルス(HCV)に感染した患者766人を対象に、コーヒー、緑茶および紅茶の摂取についてたずねるとともに、3カ月ごとの診察を約4年間実施したほか、18カ月目と3.5年目に生検を行い肝疾患の進行を調べた。その結果、1日に3杯以上コーヒーを飲む患者は、コーヒーを飲まない患者に比べ肝疾患の進行がみられる確率が53%低かった。緑茶および紅茶による影響は認められなかったが、被験者の茶の摂取量自体が少なかったという。

 研究を率いた米国立癌(がん)研究所(NCI)のNeal Freedman氏によると、今回の研究はHCVによる肝疾患の進行とコーヒー摂取との関連について検討した初めての研究だという。「HCV感染者の数の多さを考えると、肝疾患の進行に関わる修正可能な危険因子(リスクファクター)を特定することは重要である。コーヒー摂取に付随する他の因子が関与している可能性は否定できないが、研究結果から、コーヒー摂取量の多い患者では疾患の進行リスクが低いことが示されている」と同氏は述べている。ただし、コーヒーの利益に関するこの結果を一般の健康な人に当てはめるべきではないという。

 米国疾病管理予防センター(CDC)によると、米国で300万人以上、世界人口の2.2%がHCVに感染している。米国ではHCVが肝移植の主要な原因となっており、毎年8,000~10,000人が死亡している。

赤ブドウに含まれる物質が糖尿病を改善

2009年11月07日 22時35分41秒 | 健康・病気
 赤ブドウに含まれ、健康によいとされるレスベラトロール(resveratrol)と呼ばれる物質に、2型糖尿病を撃退する働きのあることが新しい研究で示された。ただし、この作用はマウスの脳に注入した場合にのみ認められ、赤ワインをはじめとするブドウ製品の摂取による効果を示す根拠は得られていないという。

 レスベラトロールは赤ブドウ、赤ワイン、ザクロなどの食品に含まれ、高脂肪食を与えたマウスにも寿命を延ばす効果があるとして科学者らの期待を集める物質。米テキサス大学サウスウェスタン・メディカルセンター(ダラス)助教授のRoberto Coppari氏によると、ほとんどの動物では食餌の摂取量を通常の70%に制限すると延命効果が認められるが、レスベラトロールにはこれに似た作用があるようだという。

 今回の研究は、寿命ではなく糖尿病に対するレスベラトロールの効果を検討したもの。これまでの研究では、レスベラトロールに糖尿病を防止する効果があることが示唆されていた。Coppari氏らは、食餌により糖尿病を誘発したマウスの脳にレスベラトロールまたはプラセボのいずれかを注入し、その結果を観察した。

 5週間後、レスベラトロールを注入したマウスは、高脂肪食を与えていたにもかかわらずインスリンレベルが正常レベルの半分にまで戻った。これはレスベラトロールがサーチュイン(sirtuin)と呼ばれる脳の蛋白(たんぱく)を活性化したためではないかと研究グループは述べている。一方、プラセボを投与したマウスには食餌が原因と思われるインスリンレベルの上昇がみられた。

 ただし、赤ワインに含まれるレスベラトロールの量は少ないため、ワインを飲んでも同じ効果は期待できないとCoppari氏はいう。血流と脳との間に「血液脳関門」と呼ばれる関門があり、さまざまな物質が脳に入らないようになっているためである。「慢性疾患患者の脳に直接薬剤を投与するのは現実的ではないが、今回の研究がレスベラトロールよりも脳へ届きやすい物質の開発につながる可能性がある」とある専門家は述べている。

 この研究は、米国心臓協会(AHA)、米国立衛生研究所(NIH)および米国糖尿病協会(ADA)の支援により実施され、研究結果は医学誌「Endocrinology(内分泌学)」オンライン版に掲載された。

携帯電話と脳腫瘍の関連が示される

2009年11月07日 22時34分58秒 | 健康・病気
 携帯電話と脳腫瘍の関係に焦点を当てた最新の研究から、両者の間に弱い関連が認められることが明らかにされ、医学誌「Journal of Clinical Oncology(臨床腫瘍学)」オンライン版に掲載された。

 今回の研究は、既存の研究をレビューしたもの。米カリフォルニア大学バークレー校のJoel Moskowitz氏および韓国の研究員らが「mobile phones(携帯電話)」「cellular phones(セルラー電話)」「cordless phones(無線電話)」、および「tumors(腫瘍)」「cancer(癌/がん)」のキーワードで医療データベースを検索。最終的に計3万7,916人を対象とする23件の症例対照研究について分析した。

 その結果、全体では携帯電話と脳腫瘍との間には良性、悪性ともに関連はみられなかったが、より厳密な方法を採用した研究(ほとんどはスウェーデンの同一研究チームにより実施されたもの)では有害な影響が報告されていたのに対し、厳密さが低い研究(多くは業界団体の支援によるもの)では保護効果があるとの結果が出ていることが判明。厳密な方法で実施された研究では、10年以上の携帯電話の使用により脳腫瘍の発症リスクが18%増大するほか、一部の研究では携帯電話を使用する側の脳に腫瘍が発生する比率が高いことも示された。

 米国癌協会(ACS)によると、米国では毎年成人2万1,000人、小児3,800人が脳腫瘍または脊髄腫瘍と診断されているという。Moskowitz氏は、携帯電話をポケットに入れて持ち運ぶと生殖器など身体の他の部位にも害をもたらす可能性もあると考えており、携帯電話使用者の多さや小児への影響を考えると、さらに長期的な研究を含めた多くの研究を実施する必要があると述べている。

 一方、セルラー通信工業会(CTIA-The Wireless Association)など業界の一部は今回の結果に異議を唱えており、無線機器は無害であると結論した研究が圧倒的に多く、ACSや米国立癌研究所(NCI)、世界保健機関(WHO)、米国食品医薬品局(FDA)などの各保健機関も、無線機器は公衆衛生上のリスクとはならないという見解で一致していると主張している。

長寿命の人工ひざ関節製品化へ

2009年10月25日 10時11分36秒 | 健康・病気
人工ひざ関節の部材原料にビタミンEを加えることで耐久性を大幅に高めることにナカシマメディカル社が成功、既に医療機器としての製造販売承認も厚生労働省から得て、来年早々に製品化される見通しとなった。

この人工ひざ関節は富田直秀・京都大学大学院工学研究科教授の研究成果を基に科学技術振興機構がナカシマメディカルに約1億4,000万円の開発費を出し、製品化を図っていた。人工ひざ関節は可動部材が滑り動くことを繰り返すうちに摩耗し、摩耗が進むと層状剥離(はくり)と呼ばれる損壊に至る問題を抱えている。

新しく製品化される人工ひざ関節は、材料の超高分子量ポリエチレン粉末に抗酸化剤であるビタミンEを混ぜて成型するのが特徴。超高分子量ポリエチレンだけからなる従来製品に比べ、摩耗量を3分の2に抑えることが疲労摩耗試験で確認された。

高齢社会の到来で変形性関節症や関節リューマチ患者は増え続けており、人工ひざ関節を組み込む手術を受ける症例数は年間15万件にも上る。これにともない人工関節部材の損壊による置換手術の件数も増加していた。

既に臨床治験で安全性の確認も済んでおり、長寿命型の人工ひざ関節により、手術適応の低年齢化や重症患者のQOL(生活の質)向上にも貢献できる、とナカシマメディカルは言っている。

科学技術振興機構(JST)リリース

老化防止薬が実現に?

2009年10月25日 10時05分14秒 | 健康・病気
 ヒトの老化(エイジング)治療に向けての可能性が開けたことが、マウスの遺伝子組み換え研究を通じて報告された。遺伝子操作されたマウスは、加齢性の疾患にかかりにくくなったほか、雌では寿命が19%延長したという。

 一部の動物で、摂取カロリーを抑えると寿命が延びることが数十年前から知られていたが、これまでその理由は明らかにされていなかった。米科学誌「Science」10月2日号に掲載された今回の研究は、S6K1と呼ばれる蛋白(たんぱく)を産生しないようにマウスの遺伝子を操作し、厳格な食餌制限に似た作用を引き起こさせたもの。ただし、ヒトで同じことをして効果があるかどうかは不明である。「雄のマウスでは寿命延長は認められなかったが、有害な作用はみられず、マウスは総じて健康で元気であった」と著者の1人、英ロンドン大学教授のDominic J.Withers博士は述べている。

 今回の研究の要点は、食事制限による利益に関する「メカニズム」を突き止め、既存の薬剤によってそれを利用できる可能性を示すことだとWithers氏は説明している。問題は厳格な食事制限による利益を再現する方法で、長期にわたって極度に厳しい食事制限を続けることは困難であることを、同氏は認めている。

 通常より19%長く約950日生きた雌のマウスは、比較的痩せており、骨が強く、2型糖尿病に罹りにくかったほか、頭がよく好奇心の強い傾向がみられたという。免疫系で重要な役割を担うT細胞にも「若さ」がみられ、加齢による免疫力の低下が抑制されていることが示された。雄には寿命延長はみられなかったが、その他の健康効果は雌と同様に認められた。寿命の雌雄差の原因は不明だという。

 米ワシントン大学(シアトル)病理学助教授のMatt Kaeberlein氏は「今回の研究をはじめとする最新の知見から、研究者らの間では老化防止薬がいずれ実現することが確信となりつつあり、rapamycinラパマイシン(日本国内未承認、主に移植患者に使用されるmTOR阻害薬)がマウスの寿命を延ばしたという最近の報告も、今回の知見を支持するものだ」と述べている。

 Withers氏は「次のステップとして考えられるのは糖尿病薬メトホルミンで、これがマウスの遺伝子組み換えに似た効果をもたらす可能性がある。しかし、実際にこの研究に基づく薬物療法に長期的な利益があるかどうかを明らかにするには、まだ時間がかかるだろう」と述べている。

子宮頸がんワクチン接種後の少女が死亡

2009年09月30日 21時02分29秒 | 健康・病気
英国で子宮頸がんのワクチンを接種した14歳の少女が死亡したことをめぐり、接種プログラムにワクチンを提供する同国医薬品大手グラクソ・スミスクラインは29日、保健当局とともに調査を開始したことを明らかにした。

 英保健省傘下の国民保健機関の共同責任者キャロン・グレンジャー医師とコベントリー市議会によると、コベントリーに住む少女が28日、国が進める子宮頸がん予防接種プログラムの一環として、学校でグラクソ・スミスクラインが製造するワクチン「サーバリックス」を接種した直後に死亡した。

 その後、検査の結果、少女は「重大な基礎疾患」を抱えており、ワクチン接種が少女の死を引き起こしたと可能性は「非常に低い」との見方が示された。保健当局はこの学校で使われたワクチンを保存する措置をとっている。

 このワクチンは子宮頸がんの主な原因となるヒトパピローマウイルスの感染を防ぐことができるとされる。保健省は、これまでに全国で140万人以上にワクチン接種が行われ、強い安全性が示されてきたと強調、今後も予定通りワクチン接種プログラムを進める方針を示した。

 子宮頸がんに対する関心は、今年3月、同国のリアリティー番組タレント、ジェイド・グッディさんがこの病気で亡くなったことをきっかけに高まり、定期的な検査の必要性に対する認識が強まった。

体脂肪減少が期待、男性用機能下着「CROSS WALKER」の冬用保温タイプ発売

2009年09月30日 20時19分10秒 | 健康・病気
ワコールはこのほど、はいて歩くことで体脂肪の減少が期待できる男性用の機能下着「CROSS WALKER(クロスウォーカー)」から、暖(あった)か機能を搭載した新商品を10月初旬に発売すると発表した。「DAMS(ダムス)」と「BROS(ブロス)」両ブランドからの発売で、サイズはM・L・LLの3種類、カラー展開は4色(ブラック・コン・グレー・レッド)で、価格は3,675円から6,090円。

百貨店向けブランド「DAMS」は、素材に「エクス」を使用したのが特徴。同素材は、体から発散する汗(水分)を吸湿することにより吸着熱が発生し、着用空間の温度が上昇して暖かさを感じることができるという。また、体から発散する汗(水分)を吸収するので、ムレ感が少なく、さらりとした肌触りとのことだ。

量販店向けブランドの「BROS」は、腰部分の肌側に裏打ちフリース素材を使用。二重構造にすることで、熱が逃げやすいとされる腰部分を集中して保温し、暖かさをキープできるという。

「クロスウォーカー」は2008年3月より発売を開始し、2009年5月には売上累計枚数が100万枚を突破したというヒット商品。はいて歩くことで太もも部分のクロス構造が太ももの前側の筋肉に適度な刺激を与え、太ももやヒップの筋肉を使う「エクササイズ歩行」になるという。同社によれば、同商品を身につけて1日6,000歩以上、週5日以上、1カ月以上の継続によって、体脂肪の減少や引き締まった体への変化が期待できるとのことだ。

Crosswalker

性染色体の変化が新種の原因

2009年09月30日 19時53分12秒 | 健康・病気
性染色体の変化により新種形成が起こることを、東北大学の研究者が日本海と太平洋に住むトゲウオ科の魚類、イトヨで確かめた。

東北大学大学院生命科学研究科の北野潤・助教らが研究対象にしたイトヨは、日本海と太平洋で異なった種が生息している。日本海が約200万年前の氷河期に閉鎖的な海だった時期があり、日本海に閉じこめられたイトヨが独自の進化を遂げたためだ。

北野助教らの研究の結果、日本海型イトヨは、性染色体のY染色体と常染色体9番が融合し、太平洋のイトヨとは染色体が異なることが分かった。この融合染色体には求愛行動を攻撃的にする遺伝子が存在し、オスのイトヨは、求愛行動時に背中のとげでメスを強くつつくことが明らかになった。日本海のメスはそれでも求愛行動を受け入れるが、太平洋のイトヨのメスはオスにつつかれると交配をやめてしまう。さらに日本海のイトヨの性染色体には、体を小さくさせる遺伝子も存在し、太平洋イトヨのメスが小さなオスを好まないことも、自由な交配を妨げる要因になっていた。

また、日本海イトヨの性染色体には、太平洋のオスを不妊にさせる効果があることも分かり、これら性染色体の違いが原因となって、日本海に新種のイトヨが誕生した、と北野潤・助教らは言っている。

東北大学プレスリリース

マイクロ針の皮膚パッチで痛みのない「注射」が可能に

2009年09月06日 10時37分17秒 | 健康・病気
 皮下注射針に代わり、“マイクロ針”で覆われた皮膚パッチを用いる痛みのない注射が実現する可能性があるという。この研究は、先ごろワシントンD.C.で開催された米国化学学会(ACS)会議で発表された。

 報告を行った米ジョージア工科大学(アトランタ)のMark Prausnitz氏は、「さまざまな場面で皮下注射針の代わりに、患者が自分で痛みもなく簡単に貼ることのできるパッチ剤を利用できるようにすることが目標。ばんそうこうのように簡単に貼れるものなら、特別な訓練がなくても薬剤の自己投与が可能になる」と述べている。1本のマイクロ針の長さは数百ミクロンで、幅は髪の毛数本分に相当する。皮膚パッチにこの針を付ければ、多くのことに応用できる可能性がある。

 Prausnitz氏らが想定しているのは、自分で接種できるインフルエンザワクチンパッチだという。実現すれば、注射のために病院を予約しなくても、薬局や郵送でパッチを入手して自分で貼ることができる。マウスの試験では、マイクロ針パッチで、従来の注射に匹敵する効果が認められている。「インフルエンザワクチンパッチの目標に向けて動物を用いた研究を続けているが、2010年には最初のヒトでの試験実施も視野に入れている」と同氏は述べている。

 研究グループによると、マイクロ針パッチは眼の疾患である黄斑変性の患者への薬剤送達にも利用できる可能性があるという。現行の治療では眼に直接注射しているが、注射が怖い人にとっては明らかに難点であるばかりでなく、眼に繰り返し注射することには安全性の問題もあると、Prausnitz氏は指摘している。