超空洞からの贈り物

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生きた化石、ムカシトカゲの幼体を発見

2009年03月24日 15時35分34秒 | Weblog
非常に珍しい野生のムカシトカゲの子ども(写真)がニュージーランドの首都ウェリントン近くで発見された。同地は約200年前に自然孵化が最後に観察された場所である。

 ムカシトカゲは恐竜時代からの生き残りであるために“生きた化石”と呼ばれており、ニュージーランド本土では絶滅していた。2005年以降は、このたび子どもが発見された自然保護区で自然繁殖を促進する試みが進められている。


ムカシトカゲはニュージーランドの限られた地域に生息する、原始的な形質を残した爬虫類。現地での呼称からトゥアタラ(tuatara)と呼ばれることもある。

トカゲと名付けられてはいるが、狭義のトカゲ(有鱗目トカゲ亜目)とは全く異なる系統の爬虫類である。ムカシトカゲはSphenodon (スフェノドン)属の総称であり、現生のムカシトカゲ目にはSphenodon 属1属しか存在しない。彼らはかつて数多くの種と幅広い生態的地位を占める一大グループだったムカシトカゲ目(または喙頭目)の唯一の生き残りであり、1895年以来絶滅危惧種とされている。

彼らは名前だけでなく姿もトカゲによく似ている。しかし実際はトカゲ類とも、またトカゲに最も近縁なヘビ類とも同じくらいかけ離れた間柄である。この理由のため、彼らはヘビとトカゲの進化の研究や、初期の双弓類の姿や生態の推測において大きな関心を集めている。

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