フィッシング詐欺は必ずしも儲かるものではないとする独自の研究成果がマイクロソフトの基礎研究部門、マイクロソフトリサーチの研究者2名によって発表された。
この興味深い論文発表を行ったのはマイクロソフトリサーチのコーマック・ハーレイ(Cormac Herley)とディネイ・フローレンシオ(Dinei Florencio)の2名のセキュリティー技術の専門研究者。
これまでフィッシング詐欺は容易にカネを巻き上げることができる詐欺の手法の一つと考えられてきたが、ハーレイとフローレンシオは、フィッシング詐欺の対象となるネットの特殊性に着目。その上で、誰にでもオープンに開放されているネットの場合、あるフィッシャーがベストを尽くして詐欺を働くと、別のフィッシャーの取り分が減少。結果的に、フィッシャーには投資分に見合う収益しかもたらさず、フィッシング詐欺は儲かる性質のものではないことを数式モデル使って証明した。
また、フィッシャーが詐欺の方法を洗練化させればするほど、詐欺の対象は騙され易い人から、用心深い人まで拡大していかざるを得ず、詐欺の手法を洗練化させればする程、多くの資本が必要となってくるだろうとも述べ、フィッシング詐欺は「コモンズの悲劇」(Tragedy of the commons)の原理が働いていると説明している。
その上で、ハーレイとフローレンシオは研究者は「合法非合法に関わらず、低スキルしか必要としない職は、給料も安い」とまとめている。
「コモンズの悲劇(コモンズとは共有の牧草地のこと)」とは1968年にギャレット・ハーディン(Garrett Hardin)が科学雑誌「サイエンス」に論文発表した、生態系に働く原理の一つ。プレイヤー間の相互抑制が効かないオープンアクセスな環境の場合、プレイヤーは利己的原理に基づき自己の取り分を最大化しようとするため、結果的に環境そのものを破壊するまで競争を止めないとする考え方。ハーディンはこうした環境破壊を防ぐためには私有化の促進が必要だと述べたことからこの「コモンズの悲劇」はその後、生物学者や経済学者の間で「社会的正義」は何かを巡って大論争を巻き起こした。
低スキルしか必要としない職は、給料も安い。
こんなもん当然のことだろう。
スキルも使いよう、とは言うけれど…
役に立たないものは役に立たないわけで。
その辺、ちゃんと考えてスキルアップしよう。
この興味深い論文発表を行ったのはマイクロソフトリサーチのコーマック・ハーレイ(Cormac Herley)とディネイ・フローレンシオ(Dinei Florencio)の2名のセキュリティー技術の専門研究者。
これまでフィッシング詐欺は容易にカネを巻き上げることができる詐欺の手法の一つと考えられてきたが、ハーレイとフローレンシオは、フィッシング詐欺の対象となるネットの特殊性に着目。その上で、誰にでもオープンに開放されているネットの場合、あるフィッシャーがベストを尽くして詐欺を働くと、別のフィッシャーの取り分が減少。結果的に、フィッシャーには投資分に見合う収益しかもたらさず、フィッシング詐欺は儲かる性質のものではないことを数式モデル使って証明した。
また、フィッシャーが詐欺の方法を洗練化させればするほど、詐欺の対象は騙され易い人から、用心深い人まで拡大していかざるを得ず、詐欺の手法を洗練化させればする程、多くの資本が必要となってくるだろうとも述べ、フィッシング詐欺は「コモンズの悲劇」(Tragedy of the commons)の原理が働いていると説明している。
その上で、ハーレイとフローレンシオは研究者は「合法非合法に関わらず、低スキルしか必要としない職は、給料も安い」とまとめている。
「コモンズの悲劇(コモンズとは共有の牧草地のこと)」とは1968年にギャレット・ハーディン(Garrett Hardin)が科学雑誌「サイエンス」に論文発表した、生態系に働く原理の一つ。プレイヤー間の相互抑制が効かないオープンアクセスな環境の場合、プレイヤーは利己的原理に基づき自己の取り分を最大化しようとするため、結果的に環境そのものを破壊するまで競争を止めないとする考え方。ハーディンはこうした環境破壊を防ぐためには私有化の促進が必要だと述べたことからこの「コモンズの悲劇」はその後、生物学者や経済学者の間で「社会的正義」は何かを巡って大論争を巻き起こした。
低スキルしか必要としない職は、給料も安い。
こんなもん当然のことだろう。
スキルも使いよう、とは言うけれど…
役に立たないものは役に立たないわけで。
その辺、ちゃんと考えてスキルアップしよう。