宇宙から飛来する暗黒物質(Dark Matter)を素粒子(Weakly Interactive Massive Particle)として捉え、その探索を行うための実験設「サンフォード大深度地下研究所(Sanford Underground Laboratory)」(正式名称はDeep Underground Science and Engineering Lab)の建設着工式が22日、地下1500メートルの大深度地下で地元となるサウスダコタ州のマイク・ラウンズ知事列席の元、執り行われた。
2001年まで金の採掘が続けられてきたサウスダコタ州の地下2500メートルまで到達する元金鉱山の坑道を暗黒物質探索の実験施設として転用するというもので、ニュートリノの性質の研究のために使われなくなった亜鉛・鉛・銀鉱山の坑道を利用して作られた日本のスーパーカミオカンデと似た素粒子物理学の実験施設となる。
スーパーカミオカンデがニュートリノ検出のための実験施設であるのに対して、サンフォード大深度地下研究所はニュートリノと並ぶ素粒子物理学のもう一つの課題となるWIMP探索に実験テーマを絞り、完成後は地上に降り注ぐWIMPを直接観測する試みが実施される予定。
サンフォード大深度地下研究所の完成は2012年、その後、実験設備の調整作業に移行し、実験開始は2016年となる見通し。
総工費は5億5000万ドルにも及び、完成後は米国における素粒子実験の拠点となる。
2001年まで金の採掘が続けられてきたサウスダコタ州の地下2500メートルまで到達する元金鉱山の坑道を暗黒物質探索の実験施設として転用するというもので、ニュートリノの性質の研究のために使われなくなった亜鉛・鉛・銀鉱山の坑道を利用して作られた日本のスーパーカミオカンデと似た素粒子物理学の実験施設となる。
スーパーカミオカンデがニュートリノ検出のための実験施設であるのに対して、サンフォード大深度地下研究所はニュートリノと並ぶ素粒子物理学のもう一つの課題となるWIMP探索に実験テーマを絞り、完成後は地上に降り注ぐWIMPを直接観測する試みが実施される予定。
サンフォード大深度地下研究所の完成は2012年、その後、実験設備の調整作業に移行し、実験開始は2016年となる見通し。
総工費は5億5000万ドルにも及び、完成後は米国における素粒子実験の拠点となる。