超空洞からの贈り物

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米空軍、次世代宇宙レーダーの開発でロッキード社と契約

2009年07月06日 02時26分19秒 | 経済・経営・社会
米空軍は3日、Sバンドを利用した次世代型宇宙レーダー「スペース・フェンス(Space Fence)」のシステム開発に関連してロッキード・マーチン社と契約を結んだことを発表した。

スペース・フェンスは、高度3万キロまでの宇宙空間を周回する最低10センチ大までの物体を識別可能な宇宙レーダーシステム。

米空軍は現在、テキサス州レイクキッカプーに出力768kWのレーダーサイトとしては世界最高出力のトランスミッター設備を維持しており、ここから発信された電波の反射波をカリフォルニア州、ニューメキシコ州、アーカンザス州、ミシシッピ州、ジョージア州の2箇所の計6箇所の基地局で受信することによって米国本土上空の北緯33度のラインを通過する軌道上の人工物の監視を行っている。

今回、ロッキード・マーチン社が実験システムの開発を行うこととなったスペース・フェンスは、現行のスペース・フェンスに代わる、次世代システム。

現行のスペース・フェンスのトランスミッターは巨大すぎて設置場所が限定されるという制約から監視対象は米国本土の北緯33度を通過する人工物に限られるなど、軌道上に存在する全ての人工物を監視するには制約が多かった。

米空軍では次世代システムで送受信システムを大幅に小型化することで、世界100箇所に次世代スペース・フェンスを設置し、軌道上を飛来する人工物の観測態勢の強化を図るとしている。

今年の2月にはイリジウムの通信衛星とロシアの軍事衛星が衝突を起こし、多数のスペースデブリが発生するという宇宙交通事故が発生。スペースデブリの監視体制強化の必要性が叫ばれていた。

次世代システムの運用開始は2015年頃を予定。

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