超空洞からの贈り物

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睡眠時間の長短が炎症と関連

2009年03月09日 22時01分27秒 | Weblog
睡眠時間が短すぎる人や長すぎる人の健康状態に、炎症が関与していることが米国の研究により報告された。これまでに数々の研究から、睡眠時間の不足や過剰が冠動脈性心疾患、糖尿病、肥満および死亡のリスク増大につながることが示されてきた。一方、心疾患や糖尿病などの健康障害リスクの増大には、炎症性サイトカインの慢性的な上昇が関わっていることも明らかにされている。

 今回の研究では、被験者614人が自身の睡眠習慣に関する質問表に回答するとともに、睡眠検査室で一晩過ごした。自己申告による普段の睡眠時間は平均7.6時間で、検査室での平均睡眠時間は6.2時間であった。自己申告の睡眠時間が長いと、1時間につき、C反応性蛋白(CRP)に8%、インターロイキン‐6(IL‐6)に7%の増大が認められた。検査室での睡眠時間については、これが短いと1時間につき、腫瘍壊死因子(TNF)が8%増大した。CPR、IL‐6、TNFはいずれも炎症性サイトカインである。

 このほか、睡眠時間の長い被験者は有意に年齢が若く、睡眠時間が短いほど糖尿病、高血圧および閉塞性睡眠時無呼吸の有病率が高いことも明らかにされた。

 著者である米ケースウエスタンリザーブCase Western Reserve大学(オハイオ州)助教授のSanjay R.Patel博士は、睡眠時間の測定方法によってサイトカイン値との関係に異なるパターンがみられたことが驚きで、自己申告の睡眠時間は長期的な睡眠パターンを示し、検査室での睡眠時間は短期的な結果を示しているのではないかと述べている。

 また、今回の2通りの測定方法は、ストレスや気分など根底に隠された因子により異なった形で影響を受け、それがサイトカイン値の変化に直接影響した可能性もあるという。

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