レオナルド・ディカプリオの演技は
神懸かってて
まさに天才だし
この頃の好青年ジョニー・デップは
なんとも素敵だし
30年前の映画がすこしも色褪せず
リバイバル上映される喜びを
ひしひしと感じながら
何度も何度も観た映画で
鼻水垂らしながらきちんと号泣する
平日昼の静かな劇場
ちいさなちいさな
田舎町に閉じ込められた抑圧と
果てしない優しさと
恋と愛と
愛すべき家族と友人たちと
葛藤と覚悟
その全てが
切なくって愛おしい
だいすきな作品をまた
劇場で観られてよかった
これは
100年前の出来事であって
現在も繰り返される差別と暴力の歴史だ。
多くの人が殺され多くの人が殺した
恐ろしい史実だ。
不安や恐怖におびえる日々。
幸せを探す毎日。
自分より弱い誰かをみつけたとき
ひとは
その悪意なき牙を剥き出しにするのか。
群れて力を得たと勘違いした
ひとは
かくも残酷であるのか。
正義の名もとに振りかざす刀はその身体はもちろん
心さえも奪ってしまうというのに。
目を背けてはいけない
歴史があるのだとして
それでも
いまだ続く暴力と差別の日々に
私たちは何を思い何を学ぶのか。
胸が苦しくて
やりきれない夜に
希望を見出せるのか。
そうして
やがて
おとずれたそのとき
わたしはいったい
どちら側にいるのだろう?
すべての日本人に
観てもらいたい映画でした。